「試合が多い」385億円男の“問題発言”に選手も反論 2/3以上が反対「甘ちゃんだ」

エンゼルスのアンソニー・レンドン【写真:Getty Images】

レンドンの「試合が多い」発言に2/3超の選手が反対した

エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手は今年1月、シーズン162試合は「多すぎる」などと発言して物議を醸したが、他の選手はどう感じているのだろうか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の調査によると、レンドンの意見に反対する選手が2/3以上を占めた。

同メディアは18球団計100人以上の選手にアンケート調査を実施。匿名の回答も許可した。その中の1つが「この発言を評価してください:アンソニー・レンドンは正しかった――シーズンは確かに長すぎる」で、結果は「はい」が31.6%、「いいえ」が68.3%だった。レンドンの意見に賛成したのは約1/3。140~150試合が理想的とした選手や、120試合の方がよいと提案した選手もいた。数人はシーズンが長すぎることは認めつつ、歴史、記録を残すという意味では、(試合数の)変更は難しすぎるとし、最終的には「いいえ」に投票したという。

「はい」と答えた選手は「これは複雑な問題。はい、いいえで片付くほど簡単ではない。だが彼が正しいとは言える」「スプリングトレーニングが長すぎる」「彼は正しい。自分なら10試合ぐらい減らす。それだけ」と考えを表している。「長すぎるが、それは短絡的。僕らはたくさんお金をもらっている」「120~125試合に再編成できない理由はない。今の野球は選手が怪我をするようにできている。だが(試合数減なら)記録が台無しになる。世界は記録が好きだ」といった意見もあった。

「いいえ」の選手は「長いが問題があるとは思わない」「もう150年もこれでやっている。文句を言うのは甘ちゃんだ」「162試合は構わないが、期間を今より長くすることはできるのでは」「シーズンが長すぎるかって? まだ試合数が足りないぐらいだ」などと回答したという。

レンドンは2019年オフに7年2億4500万ドル(約385億円)でエンゼルス入り。しかし、毎シーズンのように怪我に悩まされ、今季も4月に負傷者リスト入り。今季成績は19試合で打率.267、0本塁打、3打点となっている。1月、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」のジャック・ビタ氏が司会を務めるポッドキャスト番組「ジャック・ビタ・ショー」に出演した際に「試合が多すぎる。162試合と185日だかなんだか。いやあ、だめだ。この悪い子(シーズンのこと)を短くしなきゃ」と発言して物議を醸していた。(Full-Count編集部)

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