<コラム>『366日』傾かざること山の如し!の明日香(広瀬アリス)、勝ち目がないからこそ極上の切なさの和樹(綱啓永)

<コラム>月9ドラマ『366日』第10話

勝ち目、ねぇぇぇええええええええーーーぇぇぇぇえええーー!!!!(号泣)

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大変申し訳ございません。つい、冒頭から、叫んでしまいました。

だって、もう、終わりも終わりの、超終盤、「へぇ~、今日は、西川貴教さんが『366日』のコラボアーティストなんだ…(いつもそうなんだけど、このコラボ、毎回マッチング度が高すぎて、誰が歌ってるか?なんてまったくもって気づけないよね?(僕だけ??)」とか思いながらやんやしてるひまもなく、物語は次回の最終回へ向けて、クライマックス、全開!!!だった、47分過ぎ。

明日香(広瀬アリス)の心情を慮(おもんぱか)って、いてもたってもいられず、踵(きびす)を返し、そして走り出す和樹(綱啓永)!!の姿が、あまりにも切なすぎて、悲しすぎて…いいや、勝ち目がなさ過ぎて…。

勝ち目、ねぇぇぇええええええええーーーぇぇぇぇえええーー!!!!

って、画面に向かって叫んじゃったよね。

いや、視聴者全員、もれなく、叫んじゃったよね!?和樹、勝ち目、ねぇぇええええーーーえええぇー!!!!って、視聴者全員、叫んじゃったよね!?ね?!(誰に!?)

んで、また、あの、和樹のバックショット、からの、踵返して、からの、マジな顔(和樹のビジュアルが、第10話にして最高に達してたよね!?)、からの、明日香のもとへ全力ダッシュ!!

が、スーツ着てるからか、片手に持ったビジネスバッグが重たかったからか、走るとメガネがずれちゃうからか、和樹が高校時代、写真部の文科系だったからか、はたまた、和樹が庶民を見下ろすタワマン暮らしの上級インテリだからか(言い方!)、全力ダッシュ!!が、そんなに、全然、はやそうに見えない!というのも相まって、(後半、悪意がありすぎる)、余計に、

勝ち目、ねぇぇぇええええええええーーーぇぇぇぇえええーー!!!!(しつこい)

って、なったよな!?な!?(マジで誰に!?)

しかも、どこだかよくわかんない、きっと、おそらく、明日香の自宅付近?だったであろう、川沿いらへんを、相当な距離、走らされてたからね(和樹はこれもまた、明日香が心配で心配で、外資系コンサルのお仕事ほっぽらかして、明日香の自宅付近に潜んでいたんだろうか?とか考えるとね…)。

そして、そして、その全力ダッシュの、その足のまんま、明日香ん家(ち)のチャイム鳴らして、この第10話のテーマだったであろう、“面と向かって、本音をぶつけよう!”にのっとって、その、走ってきた勢いのままに、そして明日香が放った「本音ぶつけてダメだったらしょうがない」のセリフの勢いのままに、和樹ってば、「明日香が、好き…♡(マジ顔の最高ビジュ!)」ってさ、

今じゃねーーー!!!!!!ええぇぇぇええええぇぇぇーーーーー!!!!!

って、なっちまったよな!?な?!和樹、ファンのみなさん!?な!?(巻き込むな)

うん、いや、わかるわかる。あそこで、あの場面で、あの告白はわかるよ?わかるんだけどさ、今、じゃないよね!?今、じゃ、絶対、ないよね!?ねぇ?だって、明日香ってばさ、和樹にさ、1ミリもなびいてないんだよ!?いや、1ミクロンも、なびいてないんだよ!?だってだって、あれ、見た!?(どれ?)

前回の、遥斗(眞栄田郷敦)と紗衣(夏子)のやんやを明日香が目撃!(説明雑)からの、和樹「オレじゃダメか!?(超意訳)」とか言いながらの(言ってはない)、“あすなろ抱き”(=バックハグ)!!(いずれも『あすなろ白書』参照)の、そのアンサーは一体どうなるのか?

明日香の、その、アンサーは一体、どんなシーンに仕上がっているのか!?って、1週間、首を長くして、待ちに待った、第10話。

やってきた、その第10話、冒頭も冒頭、超冒頭、前回の振り返りすら一切しないままに、すでに「オレじゃダメか!?」の“あすなろ抱き”完成系の、その姿のままに、明日香が返した、そのアンサーってのが

明日香「あのう…?」

ってさ、

勝ち目、ねぇぇぇええええええええーーーぇぇぇぇえええーー!!!!(もういい)

もう二度としないであろう、この世のメンズが一生に一度するかしないか、いや一般メンズは一生するわけがないであろう、一世一代の、渾身の、“あすなろ抱き”した、真の男、いいや、真の“漢”・和樹に対する、そのアンサーが、「なんで後ろから抱きしめてんの!?」と、言わんばかりの「あのう…?」ってさ。勝ち目なさ過ぎでしょ。

いや、もう、勝ち目とか、そういう次元じゃないよね。恋する可能性、という土俵にすら上がらせてもらってない、和樹の立場。もう、オレ、見てらんなかったっす!

普通、あのレベルの“あすなろ抱き”、からの、“好き”という、 好き好きアピールの告白波状攻撃をされたら、ちっともなびかなかった女子でも、少しは、ほんの少しくらいは、1センチくらいは、そっちへ傾いていいもんじゃないっすか?

なのになのに、明日香の傾かなさたるや、まさに、山の如し、ですよ。もうホントに、あの、明日香の、確固たる、動かなさすぎる、遥斗への思い、が屈強過ぎる!!思えば、アリスの『知ってるワイフ』も(呼び捨てにすな!)、当て馬・津山に(当て馬やめろ!)、ちっとも傾いてなかったもんね。

傾かなさ、その“真の強さ”を表現するにおいて、最強の俳優、それが、広瀬アリス!!!だからこそ、明日香を表現する広瀬アリスのキャラクター造形のすさまじさと、それと対になる、勝ち目がなさすぎるからこそ、極上の切なさを演出してくれる(そして、この時点で最高ビジュへ持っていく)和樹を表現した綱啓永さん、ごちそうさんでした!!!(?)

遥斗、記憶、戻ってんの!?え!?どういうこと?

おっと、いっけない!「和樹の勝ち目なさすぎ問題」に終始し過ぎたせいで、もうこんなところまで来てしまったよ…(どんなところだよ)。

そのせいで、この第10話がきっと、これまでの最高の見せ場だったであろう、静原くん(前田公輝)カップルのすったもんだの顛末(雑!)とか(なことより、静原くん、もっとピアノ、練習しろよ!)、智也(坂東龍汰)の莉子ちゃん(長濱ねる)へのプロポーズが極上のかわいさだったこと(あのシーン、きゃわ♡過ぎて、おじさん、死にそうだったよ!!!)、そして、遥斗のお父さん(北村一輝)も、池沢先生(和久井映見)も、最終盤にめちゃくちゃ良いこと言うし、金言ばっかりのいいシーンの連続だったよね…。

とか、遥斗が明日香を“思い出す”、あのシーンが、ありがちな、フラッシュバック!!!って感じ(スタイリッシュな効果音つけて矢継ぎ早にカットつなげる感じ)じゃなくって、とてつもなく爽やかで、さりげないところが、このドラマの良心だよね…とか、もっといっぱい、言いたいことあったのに!

って、今、“思い出し”で、思い出したんだけど(おい!)、遥斗、記憶、戻ってんの!?え!?どういうこと?明日香と、明日香と、はよ、結ばれろや!!!!(言い方!)

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