【韓流】イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン豪華共演の映画『非常宣言』見どころは?他キャストたちも充実!

『非常宣言』は韓国初の本格的な航空パニック映画(写真と本文は関係ありません)

航空パニックを描いた韓国映画『非常宣言』(2022年)。『JSA』(2000年)、『グッド・バッド・ウイアード』(2008年)に続き、イ・ビョンホンとソン・ガンホが3度目の共演。さらに、イ・ビョンホンとチョン・ドヨンは『我が心のオルガン』(1999年)、『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』に続く3度目の共演。そして、ソン・ガンホとチョン・ドヨンは、『シークレット・サンシャイン』(2007年)以来、15年ぶりの共演となるなど、豪華キャストが集結して話題を集めた作品だ。

●『非常宣言』あらすじ

飛行機に対してトラウマを抱えているジェヒョク(イ・ビョンホン)だが、娘の治療のためにハワイ行きの旅客機に乗り込む。離陸直後にある乗客が原因不明の死を遂げると他の乗客にも次々と異変が起こり、機内はパニック状態に。

一方、ハワイ行きをキャンセルしたベテラン刑事のイノ(ソン・ガンホ)は、同便へのバイオテロを予告する動画の捜査を開始するが、その便には彼の妻が搭乗していた……。

■映画『非常宣言』見どころは?メインキャスト、バイプレイヤーたちに注目!

注目すべきはチョン・ドヨンが日本で言う国土交通省の長官を演じていること。『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』『キル・ボクスン』など、親しみやすい庶民や常識外れな行動をする役が圧倒的に多かったので、知的でスクエアな官僚役が彼女にハマるかどうか見ものである。

また、キム・ナムギル(『熱血司祭』『悪の心を読む者たち』)とイム・シワン(『ミセン -未生-』『それでも僕らは走り続ける』)は旅客機の安全運航に関わる重要な役割。とくにイム・シワンは意外性のある役柄なので要注目だ。

メインキャストの豪華さが話題となった本作だが、じつはバイプレイヤーにも注目すべき俳優が多い。

チーフパーサー役のキム・ソジン(1979年生まれ)は、『モガディシュ 脱出までの14日間』でキム・ユンソク扮する大使の妻を演じた女優。南北の大使館員グループが呉越同舟で食事するシーンで、彼女がエゴマの葉の醤油漬けを箸で上手く取れなかったとき、北側の女性が箸で手助けするシーンの微妙な空気をリアルに伝えた目の演技は記憶に新しい。

また、『KCIA 南山の部長たち』冷徹なロビイスト役、『ザ・キング』でチョ・インソンを追い詰める検事役も強く印象に残っている。『悪の心を読む者たち』でもキム・ナムギルと共演している。韓国屈指の目力女優である。

大統領府・国家危機管理センター室長役のパク・ヘジュン(1976年生まれ)は『ミセン -未生-』のグァンウン役で注目された人。イ・ソンギュン、IU主演の名作『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の目もと涼しげな僧侶役を覚えている人も多いだろう。

復讐劇『夫婦の世界』で演じた、主人公(キム・ヒエ)の生活力のない映画監督の夫もハマリ役で、大ヒットに貢献した。最近では『毒戦 BELIEVER 2』にも特別出演している。

刑事役のヒョン・ボンシク(1984年生まれ)は、『ドクタースランプ』のハヌルオンマの弟役でいい味を出していた。『ナルコの神』『殺人者のパラドックス』『マイ・スイート・ハニー』『ソウルの春』『犯罪都市4』など話題のドラマや映画に立て続けに出演している。老け役が多いヒョン・ボンシクだが、40歳になったばかりなのでさらにビッグになる可能性を秘めている。

乗客で医師役のムン・スク(1954年生まれ)は、1970年代ロードムービーの名作『森浦へ行く道』(ペク・イルソプ主演)の奔放な女性役で注目されたベテラン女優。パク・ヘイルとムン・ソリ主演映画『群山』での鄙には稀な食堂女将役で再注目されて以来、『マスクガール』『無人島のディーバ』など話題作に続けて出演している。ナチュラルな白髪が印象的で、脇役ながら圧倒的な存在感のある女優だ。

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