【F1】大不振ペレスの契約延長〝撤回論〟が海外メディアで沸騰「別れを告げるべきだ」

レッドブルのセルジオ・ペレス(ロイター)

F1レッドブルで大不振に陥っているセルジオ・ペレス(34)に対して、発表されたばかりの契約延長を〝撤回〟するよう求める声が海外メディアで高まっている。

ペレスは9日(日本時間10日)に行われたカナダ・グランプリ(GP)決勝で、53周目にターン6でスピードを制御しきれずスピンして壁に激突。車体後部に大きな損傷を負った。さらに、車体にダメージを負っている状態で走行を続けてピットレーンに戻ってからリタイアしたことが問題に。コース上に破片をまき散らしながら走行したことが「危険な運転」にあたるとして、次戦スペインGP(23日決勝)で3グリッド降格の処分が下り、レッドブルに対しても2万5000ユーロ(約420万円)の罰金が科された。

ペレスは前戦モナコGPでもケビン・マグヌッセン(ハース)と衝突してリタイアし、今回のカナダGPでも予選でQ1敗退の16番手と大きく出遅れるなど失態が続いている。

ペレスは2年間の契約延長が発表されたばかりだが、王者の一員とは思えない情けない姿に批判が高まっている。

英メディア「GPブログ」は「提言」として「レッドブルは2024年以降はペレスに別れを告げるべきだ」と契約延長の撤回を痛烈に要求した。

「悲惨な予選セッションの後、ペレスはカナダグランプリで事態をさらに悪化させた」と強調。そして「レッドブルは2024年以降、ペレスに別れを告げるべきか?」との緊急アンケートも実施。9割近くが「イエス」に票を入れている。

ドイツメディア「アウトビルト」も「マックス・フェルスタッペンが再び勝利する一方で、セルジオ・ペレスは再び手ぶらで帰ってきた。このことから、契約延長は本当に正しいステップだったのかという疑問が生じる」とレッドブルの決断を疑問視した。

ペレスに対する重圧は日に日に増していきそうだ。

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