漫画『げんしけん』作者の木尾士目、画業30周年に初のカラー画集刊行

げんしけん』『はしっこアンサンブル』などで知られる漫画家・木尾士目さんの画集『木尾士目画集 明日また、部室で。』が、復刊ドットコムから刊行される。

定価は4180円(税込)。8月下旬から配送を開始する。

復刊ドットコムで購入すると、先着でA4判の複製原画セットが付属。絵柄などの詳細は後日、復刊ドットコム公式サイトと公式Xで発表される。

木尾士目さんも画集刊行をXで報告。「いつか出せたらいいな、と夢見ていた画集の出版が公式発表になりました。30周年という節目にありがたいことです。懐かしい絵もかき集めてできるだけ収録いたしますので、よろしくお願いします!」と投稿している。

画集には代表作『げんしけん』のイラストを中心に収録

木尾士目さんのキャリア初となるカラー画集には、代表作『げんしけん』のイラストが中心に収録される。

復刊ドットコムの説明によると、「30年の間に描かれたカラー画稿のほとんどすべてを収集し、木尾先生本人の選定のもと、画集の形に再構成。木尾先生の漫画家としての歩みを、一冊の本のカタチに凝縮」。

画集への収録に際して、可能な限りトリミングせず、ページごとに木尾士目さんのイラストを「“丸ごと”楽しんでいただけるように掲載」した。

巻末には木尾士目さんのこれまで、そして創作の裏側に迫るインタビューを掲載。執筆してきた作品の資料ページなども収録を予定している。

2024年にデビュー30周年を迎える漫画家・木尾士目

木尾士目さんは、2024年でデビュー30周年を迎える漫画家。

大学在学中の1994年に『点の領域』でアフタヌーン四季賞を受賞(四季賞)。2002年から連載がはじまった、オタク大学生の群像劇を描いた『げんしけん』が大ヒットした。

本作は『げんしけん二代目』と題した第二部を含めて全21巻が刊行され、TVアニメも第3期まで制作される代表作となった。

その後、自身の子育ての経験を投影した『ぢごぷり』や、工業高校の合唱部を舞台にした『はしっこアンサンブル』などを発表。

現在は、『げんしけん』と似て非なる世界の恋愛模様を描く『Spotted Flower』を連載している。なお、『Spotted Flower』に関連した画稿は、作者の意向から画集には収録されない。

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