R・マドリード、ヴィニシウス「僕は人種差別の被害者ではない」 差別的言動のバレンシアサポーター3名に有罪判決

写真:ヴィニシウスに対し差別的な行動をしたサポーター3名に有罪判決が下った ©Getty Images

レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに向けて、人種差別的なチャントを浴びせたとしてバレンシアのサポーター3名に対し禁錮8カ月の有罪判決が言い渡された。イギリスメディア『BBC』が報じている。

2023年5月に行われた2022-23シーズンのラ・リーガ第35節、レアル・マドリードはアウェイでバレンシアと対戦。しかし、ヴィニシウスに向けて一部のバレンシアサポーターが人種差別的な暴言やジェスチャーを行い、ヴィニシウスはこれに対し抗議したことで、試合は約10分間中断する事態となった。

サッカーの試合中での人種差別的行為に対し、有罪判決が下されるのはスペインでは初めての事例となる。ヴィニシウスは、バレンシアのサポーター3名に対する有罪判決をうけて、自身の公式SNSアカウント上でメッセージを投稿した。

「僕は人種差別の被害者ではなく、人種差別主義者を苦しめる者だ。今回の有罪判決は僕個人のためではなく、すべての黒人の人々のためのものだ」

「他の人種差別主義者たちがこれを恐れ、自らを恥じ、陰に隠れることを願う。さもなければ、僕は再び行動を起こすだろう。この歴史的な有罪判決に協力してくれたラ・リーガとレアル・マドリードに感謝する」

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