アルビレックス新潟レディース守護神・平尾知佳選手-パリ五輪での恩返しと夢の実現を誓う【新潟|Route de パリ】

守護神・平尾知佳選手

パリオリンピックに挑む県勢アスリートを紹介する【Route de パリ】。5回目は、女子サッカーの平尾知佳選手です。小さいころからの夢を実現させ、パリでの恩返しの活躍を誓います。

アルビレックス新潟レディース・GK平尾知佳選手。千葉県出身で2018年シーズンからアルビに加入。6年間、守護神として、ゴールマウスを守ってきました。
■GK平尾知佳選手
「本気でタイトルを獲りたいという気持ちでリーグ戦戦って、次は優勝という形で終わりたいなと感じたシーズンだった。」

今年は、加入後最高順位となるリーグ4位。カップ戦では、準優勝に輝き飛躍のシーズンとなりました。その中で年々、成長を感じていることがあります。
■GK平尾知佳選手
「試合で、ここ2・3年シュートストップをキーパーコーチとやっていて、そこは伸びたと感じている。」

チームのキーパーコーチで、鹿島アントラーズなどで活躍した首藤慎一さんも成長を感じています。
■首藤慎一コーチ
「近距離のシュートストップではかなり高いストップしている。数字は出ているので、そこでチームを救っているところがある。」

平尾選手がサッカーを始めたのは5歳の時。当時は、ゴールキーパーはあまり興味がありませんでした。
■GK平尾知佳選手
「身体能力が高い方だったのでキーパーやってみないかと小学校の時のチームに言われてイヤイヤやっていたが、怖いじゃないですか!他が見ても怖いポジションで自分がミスしたら失点で、失点と隣あわせのポジションで嫌だったが、いまは好きでやっている。」

そんな平尾選手の当時から描いていた夢...
■GK平尾知佳選手
「小学校の卒業文集でなでしこジャパンに入るとずっと言ってきて、本当に2011年のW杯を見て元気や勇気をもらった選手の一人なので、そこでサッカーは夢と希望を与えられると思って、そのピッチに立って自分が今度夢と希望を与えたいとやってきた。」

夢を叶え、近年はコンスタントに代表に招集。ただ現在、代表ではセカンドキーパーです。
■GK平尾知佳選手
「正ゴールキーパーを変わることがなかなかない状態で。気持ち的には試合出られないことは悔しいがやることは変わらないので、試合に出た時でも良いパフォーマンスが出せる準備を常にしたい。」

葛藤の中、頼りにしている存在がいます。今シーズンからチームに加入した、元なでしこジャパンの川澄奈穂美選手です。
■GK平尾知佳選手
「なほさんもなほさんで代表で試合に出られない時期があって、W杯でシュートを決めて『苦しい時間や苦しい時期があるけれどやり続けなければいけない』という言葉をもらって。」

川澄選手は、平尾選手に期待を寄せています。
■川澄奈穂美選手
「平尾選手に行ってほしいな、頑張ってほしいな、日本を代表してほしいなと思っている人が本当にたくさんいると思うので、その方たちの期待を背負いすぎてほしくないですけど、その思いを背負っていることを追い打ちをかけるように言っているので。クラブから五輪選手が出ることは本当にすごいことだと思うので、みんなの夢を託していきたい。」

新潟から応援してくれるサポーターへ恩返しを―その思いは年々強くなっているという平尾選手。ホーム最終節の試合後には...
■GK平尾知佳選手
「一年間支えられたなと思って自然と涙が出てきた。言葉では難しいくらいありがたい存在で。毎回毎回アウェーでもホームでも来てくれて声がかれるまで応援してくれる姿は、私たちの背中を何度も押してくれたので本当にありがたい。」

小さいころの夢を、チームメイトの夢を、そして新潟の夢を乗せて、パリの舞台を目指します。
■GK平尾知佳選手
「やっぱりパリに行って、自分の知り合いや支えてくれた方が誇りに思える、自慢できるような選手になりたくて世界一を獲って自分に関わってくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいと思う大会にしたい。」

なでしこジャパン、パリ五輪の初戦は7月25日スペインと対戦します。

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