安全審査申請から10年 東北電力「東通原発の長期運転停止を重く受け止めている」

東北電力が原子力規制委員会に、東通原発1号機の再稼働に向けた安全審査を申請してから、10年が経ちました。下屋敷聡支店長は、長期の運転停止を「重く受け止めている」と述べました。

【東北電力青森支店 下屋敷聡支店長】
「地域の方々から再稼働に対する大きな期待を頂いているにも関わらず、東日本大震災から13年以上にわたって長期間停止しているということにつきまして、当社としても重く受け止めているところでございます」

東北電力は、東通原発1号機の安全対策工事を2024年度中に終える計画でしたが、4月にこの目標を断念。新たな津波対策を検討する必要に迫られ、その設備審査の準備に、1年半程度掛かる見込みとなっています。

下屋敷支店長は、11日の定例会見で「9月ごろの再稼働を目指す女川原発2号機の審査経験の知見を最大限に生かし、できる限り早期に設備審査の準備が終えられるよう努力していく」と述べました。

新たな工事完了時期については、2025年9月ごろまでに示す方針です。

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