日本代表DF、興味報道のプレミアクラブ移籍への難点 「優先される」事項を英指摘

シュツットガルトの伊藤洋輝【写真:Getty Images】

伊藤洋輝には50億円の契約解除条項があるとされる

ドイツ1部シュツットガルトに所属する日本代表DF伊藤洋輝の移籍に関する噂が日に日に増えてきている。イングランド1部トッテナムからの関心が大きなトピックとなっているが、英メディアはトッテナム側に伊藤より優先される補強ポイントがあると報じた。

シュツットガルトは無敗優勝を飾ったレバークーゼンに次ぐ2位でシーズンを終え、その一員として伊藤も活躍。左サイドバックやセンターバックでプレーし、リーグ戦26試合に出場し2アシストをマークした。

シュツットガルトとの契約は2027年6月末となっている伊藤だが、ここにきてトッテナムからの熱視線が現地で報じられている。現在、日本代表活動に参加している伊藤自身は、記者の去就への質問に対し「もしチャンスがあれば思い切ってチャレンジしたい」と、今後ステップアップする意欲を隠さなかった。

英メディア「フットボール・ロンドン」では、アンジェ・ポステコグルー監督の率いるトッテナムの移籍情報を考察。「今夏は中盤と攻撃陣の補強が優先される」と想定し、最終ラインの補強は後回しになる可能性を指摘した。

そのうえで、守備陣の補強候補には伊藤とブラジル人DFムリージョ(ノッティンガム・フォレスト)の2人の名前が挙がっている点にも触れる。「2人は比較的若く、左利きのため、ポステコグルー監督のセンターバック・オプションにバランスを与えることができる」とその利点について述べていた。

ただ伊藤については、3000万ユーロ(約50億円)の契約解除条項がネックとなっているという。「この日本代表選手は近年シュツットガルトの守備陣に欠かせない存在となっており、トッテナムでも左サイドバックとしてプレーできるという魅力を秘めている」と記事では期待を懸けているが、チーム事情、金銭的な面のクリアが移籍実現の鍵となっていきそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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