梅雨の食中毒に注意 買い物用の「エコバッグ」が菌の温床に 専門家に対処法を聞く

メ~テレ(名古屋テレビ)

ジメジメした暑い時期は、食中毒にも十分な注意が必要です。買い物で使う「エコバッグ」。使い方に気を付けないと、食中毒につながる恐れがあります。

食中毒に詳しい、名古屋市食品衛生課の中居慎吾さんに、この時期の食中毒について、聞いてみました。 「これからの季節、気温や湿度が高くなるので、微生物が増殖しやすい環境になる」(名古屋市食品衛生課 中居慎吾さん) 食中毒の種類は、サルモネラなどの「細菌性」や、ノロウイルスなどの「ウイルス性」など、大きく分けて5つあります。 食中毒は年間を通して発生していますが、特にこれからの時期に多くなるのが「細菌性」の食中毒です。 Q.家庭で、細菌性の食中毒が発生しやすい状況や気を付ける場面は 「特にこれからの季節、車は高温の環境になるので、高温の車内で長時間、食品を放置してしまうと、食品中で食中毒を起こす菌が増殖したり、食品そのものの腐敗が始まるので、そういったことを避けるために、買い物の後は真っすぐ帰って、すぐに冷蔵庫に入れていただく。そういったことに気をつけていただきたい」(中居さん)

「エコバッグ」に注意

名古屋市内のスーパーで、買い物客に「食中毒」について、どのような対策をしているのか聞いてみました。 「何でもかんでも冷蔵庫に入れる」「肉を使う時は、ビニールの手袋などを使って調理。エコバッグは雨にぬれたら洗っている、洗濯機で」(買い物客) 買い物用の「エコバッグ」。 11日も、ほとんどの買い物客が使っていました。 使い方に注意をしないと、食中毒につながる恐れがあるといいます。 「例えば買った肉や魚の袋が破れて、肉や魚の汁がエコバッグに付いてしまう。エコバッグ自体が、肉や魚に付いていた菌に汚染される危険性がある」(中居さん)

お手入れが大切

目につく汚れや臭いがなくても、知らない間に肉や魚の汁が付着する、なんてことも。 そのままにして使い続けると菌が増殖し、新たに購入した別の食品に菌が付着してしまうことがあります。 Q.商品をポリ袋に入れていたが 「何かの汁が、こぼれて汚れるのが嫌なので。絶対に外にもれないように考えている」(買い物客) また、エコバッグのお手入れも大切だといいます。 「定期的に汚れているようなら洗う。洗いにくい素材であれば、消毒剤などで内部を拭く」(中居さん)

清潔に保つことで食中毒を防ぐ

エコバッグを洗う頻度について、メ~テレの「ウルフィアプリ」のアンケートでは、約3割が「洗わない/洗ったことがない」と回答しました。 「洗う頻度は、汚れて気になったらなので、1カ月に1回ぐらいかもしれない」(買い物客) 「洗濯は、1週間に1回ぐらい。エコバッグを色々替えている。同じものは使わないようにして洗濯」(買い物客) 面倒でも、エコバッグは清潔に保つ! 食中毒に十分な注意が必要なこれからの時期、気をつけたいポイントです。

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