国民・玉木代表 都知事選「蓮舫氏を応援することは党としてない」事前運動指摘に「法律に抵触している」

国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が11日、国会内での定例会見で、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への党の対応について「我が党としての対応は現時点で未定です」としながらも、無所属での出馬を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員(56)について「蓮舫氏を応援することは我が党としてはない」と述べた。

蓮舫氏への対応については、国民民主の榛葉(しんば)賀津也幹事長(57)も7日の定例会見で、共産党が制作した蓮舫氏の政策を記したチラシを記者団に見せながら「ご一緒にって言ったって、それはご一緒できない」「蓮舫さんって立憲民主党の党籍あるの?〝立憲共産党〟だ」などと厳しく指摘していた。

玉木氏は「榛葉が申し上げた通り」と前置きし「我が党としては共産主義、共産党というのは受け入れられない。そこと一体となって活動する候補者の応援は困難である」と、主張を重ねた。

さらに「蓮舫氏のチラシは共産党が作っている。(蓮舫氏は)政策は発表していないが、共産党のチラシには数々の政策が並んでいる。むしろ共産党主導の候補者に見えてしまう。都民にもそう見えている」と説明した。

蓮舫氏が2日、都内で行った街頭演説が、公職選挙法違反となる事前運動の指摘があることについて問われた玉木氏は「いわゆる三要件は満たしている。日付まで言ってて、具体的に勝たせて下さいと言っているのは、特定の選挙に対して特定の候補者に具体的な投票を呼びかけるのは…3つの要件がそろうとアウト」との見方を示した。

玉木氏は「広く一般の有権者に対して、無差別、無制限に三要件を満たす形で訴えるのは法律に抵触していると思います。かなり厳しいなというのは客観的に思う。力が入りすぎて、言葉が過ぎましたというのであれば率直に謝ることが必要。どのように対応していくということが陣営には大切」と、蓮舫氏をただした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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