ECB、来年までにインフレ目標達成へ 統計のノイズ予想=仏中銀総裁

[パリ 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は11日、今年の月次統計には「ノイズ」が生じることが予想されるが、ECBは来年までにインフレ率を目標の2%に戻すと述べた。

パリの金融カンファレンスに出席した同総裁は、エネルギー価格のベース効果により、月次のインフレ統計は不安定になると予想。

「こうした『ノイズ』にあまり意味はない。このため、われわれはまだまだ『見通し主導』であり、インフレ予測をさらに注意深く見ていく」と述べた。

「外的ショックがない限り、来年までにインフレ率を目標の2%に戻し、ハードランディングではなくソフトランディングで達成できると引き続き確信している」とも語った。

また、将来の金利変更は段階的なアプローチで進めるべきだと改めて主張した。

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