5年ぶりに「音楽のサーカス」が日本ツアー、8月には大阪上陸

金管楽器と打楽器とビジュアル・アンサンブルの三位一体で、圧倒的迫力の祝祭空間を作り出すパフォーマンスショー『ブラスト!』。5年ぶりに開催される日本ツアーに向け、4人の日本人キャストによる記者発表会&ミニステージが、6月10日に大阪市内でおこなわれた。

『ブラスト!』の大阪公演は8月21〜25日に「オリックス劇場」にて上演される(6月10日・大阪市内)

1999年にロンドンで誕生し、2001年にブロードウェイに進出すると、その年のトニー賞とエミー賞を受賞。30名以上のパフォーマーが数々の楽器や道具を使い、ブラスバンド特有の腹に響くようなサウンド&目にも楽しいビジュアル的な仕掛け&パフォーマーが観客を巻き込んでいく演出によって、またたく間に大人気のステージに。日本でも、2003年の初来日公演以来絶大な支持を受け、現在まで130万人を動員している。

2000年から『ブラスト!』に参加し続けている石川直(パーカッション)は、本作の魅力を「音楽のサーカス」と一言で表現。「金管楽器、打楽器、ダンサーたちの3セクションで見せて、聞かせる。超絶技巧と統一美が、ふんだんに盛り込まれたエンタテインメントです。客席と舞台の見えない境界線を崩して、次第にホームパーティのようになるという一体感が生まれやすいのも魅力です」と、レジェンドらしく力強くアピール。

また今回から新しく加わった渋田華暖(トランペット)は「初めてこの作品を観たとき、キャストとお客さまの境目がなくなり、純粋に楽しめたのが忘れられません。やっと夢がかなったワクワク感があります」と喜びを語り、丹澤里穂菜(ビジュアル・アンサンブル)は「一部の振付をやってみましたが、やっぱり難しいことをやっています。でもすごくやりがいがありますし、あこがれの舞台に立てる喜びを、皆さんとシェアできるようにしたい」と抱負を述べた。

『ブラスト!』の大阪公演は8月21〜25日に「オリックス劇場」にて上演される(6月10日・大阪市内)

また2011年から参加している、兵庫県出身の米所裕夢(トランペット)は「今年は『ブラスト!』の原点が何なのか? というのを皆さんにお伝えできれば。期待を裏切らないパフォーマンスをしたい」と意気込むともに「(劇場の)真ん中はバランスの良いサウンドが聞こえるし、後ろの方はフォーメーションが見やすい。そして端っこの席の方にも、あきさせない工夫をしているショーじゃないかと思います」と、 どんな席でも楽しめると宣言。

さらに石川は「(公演する)エリアのお客さまのパワーを感じることで、僕らにも化学反応が起きるんです。関西での化学反応はすごいものなので、ぜひ皆さんと一緒に楽しめたらと思います」と呼びかけた。大阪公演は8月21日~25日に「オリックス劇場」(大阪市中央区)にて。チケットはS席1万2500円ほか、現在発売中。大阪以外でも、全国20都市で公演あり。

取材・文・写真/吉永美和子

『ブラスト!』

期間:2024年8月21日(水)~25日(日)
会場:オリックス劇場(大阪市西区新町1-14-15)
料金:S席1万2500円、A席7500円、B席5500円

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