念願の街中スタジアム…森保一監督がエディオンピースウイング広島での試合に想い「素晴らしいものが全国にできれば」

エディオンピースウイング広島のスタジアムに立つ森保一監督[写真:©超ワールドサッカー]

日本代表の森保一監督が、エディオンピースウイング広島での試合開催について語った。

サンフレッチェ広島、サンフレッチェ広島レジーナが本拠地として使用するエディオンピースウイング広島。今年開業したスタジアムは、これまでのエディオンスタジアム広島とは大きく立地が異なり、広島市内に建設された。

広島駅からのアクセスもよく、周囲には路面電車や路線バスが走り、市の中心部へも徒歩で行ける距離。さらに、スタジアム内も最前列がピッチを目の目にし、高さも非常に低いことから、臨場感溢れるスタジアムだ。

かつては広島で選手として、指導者として過ごした森保監督。スタジアム建設に向けても当時から望んでいた1人であり、その場所で日本代表を率いての試合となる。

試合を前にした会見で、エディオンピースウイング広島での初陣となる森保監督が、その想いを語った。

「エディオンピースウイング広島について、広島でのサッカー専用スタジアムの建設に向けて思いがある1人としての活動はさせていただきましたが、サッカーだけではなく、広島の多くの方々の思いで、この新スタジアムができたかなと思います」

「ここで試合をさせていただけるということは、私にとっては現役生活を長く過ごし、指導者としてもお世話になって、人としても自分が成長させていただいた土地であるので、広島で試合ができることは、非常に嬉しく思っています」

「ここで試合をさせていただける意義はいくつかありますが、私自身大きく思っていることは、街中サッカースタジアムということを、この広島から全国の皆さんに見ていただき、我々が良いプレーをすること、ピッチとスタンドが一体感を持ってエキサイティングな空間を作ることで、サッカーというスポーツの魅力を感じていただき、街に潤いをもたらすもの、宝となるものをサッカー関係者だけでなく、全国の方々に認識していただいて、素晴らしいものが全国にできればと思っています」

「我々はサッカーですが、スポーツが社会貢献を含むという1つの大きなものとして考えてもらえればと思いますし、明日は戦いたいと思います」

「もう1つは、サッカーはグローバルスポーツであり、クラブ単位でもACL等々の国際試合もあります。日本全国各地の方もそうですが、世界の人々も広島に足を運んでいただければなと思います」

「それは、広島は世界で2つしかない原爆の被爆地であるという土地ですし、現在も世界で戦争や紛争が多く起こる中、悲しい思い、大変な思いをしている方が多くいると思います。尊い命を大切にすることと、街の皆さんが平穏で穏やかに暮らせる平和を考えていただくという意味でも、ここ広島で試合があって、エディオンピースウイング広島の近くに平和公園や原爆ドームがある中で歴史に触れていただき、平和のことを考えてもらえればと思います」

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