鈴木亮平がナビゲーターを担当。「ヒューマンエイジ 人間の時代」で“食”と“性”の欲望にせまる! 「広い目線で見られるのが面白い」

NHK総合では、6月16・23日の2週にわたり、鈴木亮平が“人間をめぐる壮大な謎”にせまる大型シリーズの最新作「NHKスペシャル『ヒューマンエイジ 人間の時代』」(日曜午後9:00)を放送する。

繁栄を極める一方で、異常気象や環境破壊など地球に危機をもたらしている「人間」。その営みは謎だらけだ。なぜ戦争を繰り返すのか。なぜ神に祈るのか。なぜ冒険したがるのか。高度な知性を持ちながら、私たちは驚くほど自分自身のことを知らない。人間とは一体、何者か。行く先にあるのは、さらなる繁栄か、破滅か。未来に希望を見出せるか。「ヒューマンエイジ 人間の時代」では、あらゆる分野の英知を結集して「人間の謎」にせまる。

鈴木は、いわば「人間代表」として、このシリーズのナビゲーターを担当。さまざまな人物像を演じてきた鈴木ならではの、人間の営みや内面性への鋭い視点が、番組の羅針盤となっていく。鈴木が毎回多様な分野の第一線の専門家たちと繰り広げる熱い議論も見どころとなる。

放送100年に向けて、昨年から始まったこのシリーズ。16日放送のシリーズ第3弾では、「食の欲望」をテーマに、80億の人間を養うための新たな食の在り方について考える。そして、23日は第4弾として、テクノロジーの進化によって際限なく解き放たれた「性の欲望」にせまり、よりよい未来へのヒントを探る。

鈴木は、「自分たちの生活や環境、周りにあふれているものについて、俯瞰(ふかん)して見てみるというすごく良いきっかけになる番組なのではと思います。第3集の『食』は、飽食の時代といわれる現代の裏側が、実は食べている種類が少なくなっているという驚き。第4集の『性』は、AIの恋人という存在が、これほどまでに心を癒やしてくれるものだということを実感しました」と感想を伝え、「一方で現代の技術で『人間が一番喜ぶもの』を精製し、それを過剰摂取することで問題が起きているというのは、『食』も『性』も同じ構造だと感じました。視点を変えるのはすごく大事なことだと思っていて、長い歴史の中で今自分たちがどこにいるのか、食と性という身近にあふれているものの裏にはどんな人類の思惑や欲があって今に至るのか。『ヒューマンエイジ』はそれらを広い目線で見られるのが面白いですし、そこが番組のミソだと思います」と、新たな視点を提供する意欲的な番組であることをアピールしている。

16日放送・第3集「食の欲望 80億人の未来は」では、人間の「食の欲望」が招いている危機的な事態と、その未来にせまる。地球上の大量の動物・植物を食し、生への飽くなき欲望を満たしてきた人類。人口爆発に直面してからは、一部の食物から高度に加工した食品を生み出す技術を進化させ、80億の胃袋を支えてきた。身近な食品の多くがトウモロコシなど「ごく限られた作物」から生み出されているのだ。しかしいま、その加工技術が皮肉にも糖や油などの過剰摂取による健康被害を生み、ひいては地球環境の破壊にもつながっている事態が明らかに。現代の食がはらむ問題を乗り越え、持続可能な食の在り方を見いだすことはできるのか。異分野の専門家たちとともに、食の未来を考えていく。

23日放送・第4集「性の欲望 デジタル技術“解放”か“堕落”か」では、人間の「性欲」に起きている異変と、その未来にせまる。デジタル技術が進化した今、人工知能AIやロボットなど「人間ではない相手」に性的欲求を覚えるという、いわば“性欲のバーチャル化”が進んでいる。そこで得られる幸福感に多くの人がひきつけられる一方で、技術がもたらす刺激の強い快楽にはまった結果、生身のパートナーとの関係性に悩ましい問題が生じる事態も。人間の性をめぐる欲望は、なぜこれほど他の生物と異なる進化を遂げたのか。これからどこへ向かおうとしているのか。現代の私たちに起きている現象と、壮大な人間の歴史を重ね合わせながら、ナビゲーターの鈴木が異分野の専門家たちと知の探求に挑み、性と愛の幸せな未来につながるカギを探る。

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