橋本涼×高石あかり、ドラマ「墜落JKと廃人教師 Lesson2」での変化 撮影の裏側に迫る

橋本涼×高石あかり

橋本涼と女優の高石あかりが、MBSドラマイズム枠で放送の『墜落JKと廃人教師 Lesson2』(MBS6月18日毎週火曜 深夜0時59分~TBS・毎週火深1時28分~6月11日「特別総集編」を放送)に出演。橋本涼演じるギャンブル好きのクズ教師・灰葉仁と、高石あかり扮するネガティブ女子高生の落合扇言が織りなすストーリー。原作は2017年7月より白泉社「花とゆめ」で連載中の「墜落JKと廃人教師」。漫画家soraの描き出す、クズ教師×自殺願望JKの吊り橋効果ラブコメディ作品。本作は2023年4月に放送され人気を博した「墜落JKと廃人教師」の続編。インタビューでは、続編が決まっての心境から、撮影の裏側など、本作で主演を務める橋本涼とヒロインの高石あかりの2人に話を聞いた。(取材=村上順一)

また一つ自分の夢が叶いました

――続編が決まった時の心境はいかがでした? 橋本涼

マネージャーさんから出演のお話を聞いたのは、HiHi Jets 5 人でやっている番組での打ち上げでした。みんなの前でマネージャーさんが「墜廃の続編決まったよ」と教えてくれて、僕はもちろん、メンバーのみんなもすごく喜んでくれたことが嬉しかったです。

また、Lesson1が終わった時に、プロデューサーさんと「続編やりたいですね」とお話していたのですが、そういう話をしているだけでもすごく嬉しかったのに、実際にLesson2が決まったというお話を聞いたらもっと嬉しくて、また一つ自分の夢が叶いました。今度はどんなシーンをやるんだろうなとすぐに原作を読み返しました。 高石あかり

自分もLesson2が決まって本当に嬉しかったです。レッスン 1 のタイミングで皆さんと「もしLesson2があったら」といった動画を撮ったのですが、それを今回公開することができました!

コメントを読むと自分たちが思っていた以上に、続編を待ってくださっている方々が多くて、やっと皆さんの思いに応えられると思いました。

――高峰一馬役の田村海琉さん、翔太役の村上健志(フルーツポンチ)さんは久しぶり感ありました? 橋本涼

それが全然久しぶり感がなくて、前回のクランクアップから1 週間くらいしか経っていないんじゃないかぐらいのテンション感でした。ずっと撮影が継続していたような雰囲気があって、その感覚がすごく嬉しかったです。また海琉はLesson1を経て、舞台などいろいろ経験してきた中でのドラマ撮影ということもあり、すごくお芝居を楽しんでくれていて、先輩としてその姿がすごく嬉しかったです。 高石あかり

田村さんは、大人になってるかも?

とかみんなと話していたのですが、大人になっている雰囲気もありつつ、優しい心、純粋な部分は1年前と変わっていなくて。橋本さんがお話ししていたように1週間くらいしか経ってないという感覚もすごくわかります。Lesson1の頃からのスタッフさんも引き続きいらして、雰囲気も変わらないながらも、大きくレベルアップしたLesson2になっていると思います。

――今回新キャストで落合詞役の楽駆さんはいかがでした? 高石あかり

扇言の兄である落合詞は、扇言の前ではバレないように紙袋をずっと被っていて、一言も発さないキャラなんです。顔で唯一見えるのは目だけで、表情が見えない中でのお芝居が多かったのですが、目だけを感じ取りながらの撮影というのは不思議な感覚でした。 橋本涼

楽駆さんはとても気さくで優しくて、お芝居の話も2人でさせていただいて、「すごくいいと思います」と言っていただけたことがすごく嬉しかったです。また楽駆さんからいろいろお話を聞けて、とても勉強になりました。

「もっとこうしたい」という欲が出てきた

――Lesson1の反響、手応えはいかがでしたか。 高石あかり

ちょうど撮影中に 1 話が放送されていて、TVerのお気に入り登録数が増えていくのをリアルタイムで見ていました。皆さんのコメントを見ながら撮影するというのも珍しかったですし、それがすごく新鮮で皆さんの声のおかげで頑張れました。 橋本涼

リアルタイムで、ドラマのお気に入り登録者数が「2万、5万、6万」と増えていくのを見て、現場総動員で盛り上がって(笑)。家族感があってこのチームが本当に好きなんです。すごく温かい現場だなと改めて思いました。

――同じ人物を時間を空けてまた演じることになりますが、何か感じたことはありましたか。 橋本涼

久しぶり感がなく、お芝居も1週間後ぐらいのテンション感でした。本読みもしっかりさせてもらったんですけど、そこで前回はこうだったよねみたいな会話や、もっとこうしようと真剣に話す時間ができたことも嬉しかったです。 高石あかり

私は続編が決まったと聞いてから、原作とLesson1を改めて観た時に、「もっとこうしたい」という欲が出てきました。それもあってLesson1とのギャップに少し葛藤みたいなものがあったのですが、枝監督はとても優しい方で、その葛藤と少しずつ折り合いをつけることができて、撮影初日には自分の中で「これだ!」と思えるものがありました。

――Lesson1とLesson2で監督が代わりましたが、枝監督とご一緒されてみていかがでしたか。 高石あかり

枝監督はすごくキャラの心情を大切にしてくださる方で、ちょっとした表情の違いはもちろん、見た目だけではなく役の気持ち、中身をすごく捉えてくださる方だなと思いました。また、枝監督はSNSで「ビジュアルは約束させてください」とコメントされていたのが印象的で、完成した映像を観て本当に人を美しく撮られるスペシャリストだなと感動しました。そのビジュアルの美しさにも、ぜひ注目して観ていただきたいです。 橋本涼

本当にすごく綺麗な映像でした。今回、撮影中はたまに映像をチェックする感じだったのですが、その時も画がとても綺麗で驚きました。Lesson1では、2人の漫才っぽいやりとりが面白いところで、そこはLesson2 でも変わらずあって、2人の世界観を枝監督がしっかり撮ってくださることで、より良いものになったと思います。お芝居をこうしようとか、2人はもっとこうであるとか、そういった固定観念みたいなものは枝監督にはなくて、「私はそこをいかに綺麗に撮れるか」ということをお話しされていたのが印象的でした。

前回を経て生まれたアドリブ

――Lesson1を経て、変化はありましたか。 高石あかり

阿吽の呼吸と言いますか、Lesson1の時よりもお互いのテンポ感は分かっていたので、お芝居について細かい確認、やり取りというのは、前回よりも少なかったです。

――お芝居をする中で印象的だったことは? 橋本涼

たい焼き屋さんのシーンで扇言が、「先生はそういう人間だと思ってました」というセリフに対して仁が言い返すシーンがあるのですが、当初台本ではちょっとオネエ口調のセリフになっていました。現場で実際にやってみたら僕もプロデューサーさんも、「ちょっと違うね」となり、さあどうしようとなって。自分はこんな感じかな?

とアドリブでやってみたところ、高石さんがそれに対して完璧に返してくれて、すごく嬉しかったです。それが実際に使われているので、2話のそのシーンは注目してほしいです。 高石あかり

アドリブと言えば、1話で教卓を囲んで追いかけっこをするシーンで、「あっ、校長先生が来た」というセリフがあるのですが、もともとそこはセリフはなくて、リハーサルで私は、「あ、人だ」みたいなお芝居をしていました。リハーサルが終わった後に橋本さんが、「そこは校長先生だって言ったら、面白いかもしれないですね」とアドバイスをくださって、それは面白いなと思い実際にやってみました。あのシーンはアドバイスをいただいたからこそできたシーンだと思います。 橋本涼

枝監督がそのアドリブを使ってくださったことがすごく嬉しかったです。

――今回は扇言と仁の原点がテーマですが、2人が思う見どころは? 高石あかり

1話からのちょっとした伏線、扇言と仁の2人が思っていること、抱えているものが少しずつ表に出てくるので、そこをしっかり捉えていただきながら全話観てほしいです。漫才のようなツッコみは変わらずにある中で、一人ひとりのキャラクターの心境がより見えてくるLesson2だと思います。 橋本涼

Lesson1 では2人の出会いの部分を描いていて、Lesson2は扇言と仁が出会って 1 年後ということで、Lesson1 の頃よりも関係性が強くなったところが描かれていきます。作品の世界に入れば入るほど、お互いが思っていることが気になってくると思いますし、こういう恋愛の形もあるんだなと感じてもらえると思います。 高石あかり

Lesson2では扇言と仁がより積極的で、仁の雰囲気も変わってきますし、それに返す扇言のセリフも変わってくるので、そこも注目していただけたら嬉しいです。 (おわり)

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