焼岳 火山活動活発化で「気象庁機動調査班」派遣【長野】

長野と岐阜にまたがる北アルプス・焼岳の火山活動が活発化しているのを受けて、気象庁が現地の調査に入りました。

気象庁によりますと、焼岳では先月下旬から山頂付近の火山性地震が多い状態が続いていて、1日から11日午後3時までで82回観測。
これを受け気象庁は火山活動の監視を強化するために11日から3日間、「気象庁機動調査班」を派遣しました。
調査班は松本市の安房峠の頂上付近と岐阜県・高山市奥飛騨温泉郷の中尾地区に「光波測距」と呼ばれる観測装置を設置しました。「光波測距」は焼岳山頂に設置した鏡に光を当て距離を測定することで焼岳の膨張や変形具合を測ります。「光波測距」での観測は毎年行っていますが、今回、火山性地震を受け前倒しで観測を始めたということです。

■記者
「気象庁は突発的に火山ガスなどが噴出する可能性があるとして登山客に注意を呼び掛けています」

■東京から
「直前の様子を見て決めようかなと思ったけどまだ噴火警戒レベルが1なので大丈夫かなと思って来た。携帯もつながるので危なかったら引き返そうかなと思う」

噴火警戒レベルについては、「活火山であることに留意」の噴火警戒レベル1を維持していますが、火山性地震が今後増加した場合、レベル引き上げの可能性もあります。
一方、浅間山では、火山性地震が4月中旬以降増加していて、噴火警戒レベル2を継続しています。

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