EXIT・兼近大樹がフォロワー70万人超のXアカウント削除へ 芸人とXの“不幸せ”な関係

「明日のトークライブで、このアカウント消します!!今までフォローしていてくださった皆様ありがとうー!」

お笑いコンビ・EXITの兼近大樹が10日、自らのX(旧Twitter)にアカウント削除の意向をポスト。ファンを驚かせている。

冒頭の一文に続いて兼近は、「写真や日常で感じたこと、告知などはファンクラブやInstagram!それとbubbleにあげていきますので、引き続きよろたのーーー!」とし、「まぁじでデビューからお世話になったSNS!えんも!!」と結んでいる。

さらに、「無課金で寂しいとかほざいてないで、お笑いライブたくさん来てねーーーー!!全国ツアーの福岡と静岡、まだチケットあるみたいよ!!!」と呼び掛けている。

兼近が現在利用しているアカウント「@kanechi_monster」を利用し始めたのは2013年8月。当初はファンや関係者に盛んにリプライを飛ばすなど交流を楽しんでいたようだが、現在の心境として、「人とは思えない嫌なアカウントが増えすぎているので!笑」ともポストしている。

24年1月の時点で国内の月間アクティブユーザー数6,658万人を数えるXだけに、有力な広告媒体として利用している芸人も少なくないが、そのユーザーの傾向や情報の質に疑問を抱いている若手も少なくないようだ。

ラランドのサーヤは今年3月、公式YouTubeチャンネル「ララチューン【ラランド公式】」に「Xはおしまい」と題した動画を投稿。「あんなオワコンは捨ててThreadsに行きませんか?」と呼び掛けている。

「どこを見渡しても野糞ばかり」

「Xには世論はない」

大学時代からの盟友である放送作家・ライプニッツとともに、Xの不健全さを語るサーヤ。ライプニッツによる現在のXについて「常にどこかから攻撃されるんじゃないかという感覚がある ドッジボールの内野かよ」という例えを取り上げ、ユーザーの攻撃性に対して苦言を呈している。

また、Xによって引退の危機に陥った芸人もいる。ウエストランド・井口浩之はプライベートでファンを名乗る人物に送付した局部画像がX上に暴露投稿され、「いぐちんランド開園」という印象的なフレーズとともに拡散されたことがあった。

これを気に病んだ井口は、コンビ解散と芸人引退を覚悟して所属するタイタンの太田光代社長に報告。結果として光代社長には笑い飛ばされ、ラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)でネタにされることで事なきを得たが、その後もことあるごとに蒸し返される事態となっている。

アカウント削除を宣言した兼近のフォロワーは、現在71万人を超える。これだけの人数に直接声を届けられる媒体を捨てる決断に至るには、やはり相当なストレスがあったに違いない。

(文=新越谷ノリヲ)

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