調査対象の6割の水田で稲が生育不良 青森・おいらせ町の沿岸部に近い一帯で「塩害」か

青森県おいらせ町の沿岸部に近い水田一帯で確認されていた塩害とみられる被害についてです。5月の調査の結果、調査対象のおよそ6割で稲の生育不良が確認されました。

町によりますと、おいらせ町日ケ久保地区とその周辺では、稲の苗が枯れる被害が確認されていました。

県や町など関係機関による調査の結果、調査対象のおよそ19ヘクタールのうち、6割にあたる11.6ヘクタールで生育不良が確認され、21人の生産者に影響があったということです。

この地区で水をくみ上げていた明神川は、2024年は川の水位が例年より低かったため、海水が逆流した可能性があるとみられています。

おいらせ町では今後、塩分濃度に注意し、水の入れ替えを繰り返すことで塩抜きなどを行いながら、県の指導を受け、秋の収穫を目指すということです。

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