拉致被害者の曽我ひとみさんが学生に向けて講演し、拉致問題の解決へ「皆さんの力を貸してほしい」と訴えました。
4月から佐渡市の拉致被害者対策係に勤務している曽我さんは、県主催の事業で新潟市西区の明倫短期大学を訪れました。
■曽我ひとみさん
「現状は残酷なものです。私たち5人の拉致被害者以外、誰一人として帰国できないでいるのです。」
講演では、北朝鮮での厳しい食料事情や母ミヨシさんへの思いを語った一方、現地の人から親切を受けた思い出を振り返り、「組織と無関係の人々は普通の人だということを知っておいてほしい」とも述べました。
■女子学生
「家族や友達にこのような拉致被害のことを伝えて、もっと拉致被害の情報を広めていきたいと思います。」
■曽我ひとみさん
「お話をすることで、風化もきっと防げると思いますし、実際にあったことでまだ解決してないというところをしっかりと伝えていきたいと思っています。」
学生たちは、拉致問題解決への署名の呼びかけに応じていました。