横浜開港祭で玉川大学&玉川学園のブースに人だかり!学生主体でSDGsやモノづくりの魅力発信!!

横浜市のみなとみらい21エリアでは、6月1日と2日の二日間にわたって「第43回横浜開港祭」が開催されました。数多くの企業や団体がブースを出展していましたが、ひときわ目立ったのが玉川大学と玉川学園です。

就職にも有利!玉川大工学部ワークショップ

玉川大学ブースでは同校が推進している「Tamagawa Mokurin Project」の一環で、特別企画「玉川大学工学部生と一緒に“木材×デジタル技術”でオリジナルの作品を作ろう!」を実施しました。玉川大学キャンパス内で間伐された木材にレーザーでイラストや写真を刻印するワークショップ。スマートフォンに保存した家族やペットの写真を転送すれば、10分から20分でオリジナルキーホルダーなどが完成します。

Tamagawa Mokurin Project:https://www.tamagawa.jp/news/news_release/detail_22658.html

同企画は特に子どもたちから大人気。現場に立った同学部デザインサイエンス学科の平社(ひらこそ)和也講師は「昨年も横浜開港祭に出展したが、天候の影響もあり自分一人で対応した。今年は10人の学生が主体となっており、役割分担や来場者の対応なども積極的に行っている。レーザー刻印のマシンは、前回の1台から3台に増やしており、昨年以上の反響がある」と評価しました。

工学部の学生にとって自分たちが学んでいる技術を一般市民に説明し、販売するのは貴重な経験になるでしょう。今回参加した学生の中には、すでに就職の内定が決まっている4年生も。3年時からワークショップに参加しており、このような体験を通してコミュニケーション力も養われたおかげで就職の面接に活かされたそうです。

https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_engineering/

中高生はサンゴの研究や労作教育を発表

一方、玉川学園ブースでは2つの部活が出展。中高生が所属するサンゴ研究部は、白化したサンゴを再利用して淹れた「玉川サンゴコーヒー」を提供。地球温暖化の影響で、サンゴの白化現象が課題となっています。海の環境問題も扱うサンゴ研究部は創部から十年以上の活動実績を持ち、学内でのサンゴ飼育・研究・移植研修・学会発表・広報活動をおこなっています。

この事実を多くの人に知ってもらうため、白化した珊瑚をコーヒーの焙煎過程で再利用。白化した珊瑚は熱伝導が緩やかなため、じっくり焙煎することができます。まろやかなコーヒーは来場者にも好評でした。

もう一つはアートラボクラブ。3Dプリンターやレーザー加工機などを備えた「Art Lab」を拠点に、小学6年生から中学3年生が所属して製作活動をおこなっています。テーマは労作教育。玉川学園のサクラ、ヒノキ、ヒマラヤ杉の間伐材を再利用して、コースター、カッティングボード、キーホルダーを制作して商品化して、販売していました。労作教育の場としてアートラボを立ち上げた瀬底正宣教諭は「モノづくりと環境を考えた、玉川学園独自のSTREAM Style(ストリームスタイル)教育。ロゴマークのデザインは生徒と一緒になって考えた。今回が初出展だったが、良い経験になる」と手応えを口にしていました。

雄大な自然に囲まれた緑豊かなキャンパスを持つ玉川大学と玉川学園ならではのワークショップ。モノづくりや環境問題と向き合い、活動成果を学外のリアルイベントで発表するカリキュラムはとても魅力的です。特に、大学生の活動はひと味違い、社会人顔負けの技術・知識とコミュニケーションで木材の素晴らしさや最新のデジタル技術のものづくりの仕組みを解説していました。確かに、脱炭素化時代に向けて、このような環境保全活動の経験を積んだ学生を企業は欲しいですよね。

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