佐々木電材工業 破産手続き開始決定 負債1億1200万円 茨城

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帝国データバンク水戸支店は11日、合成樹脂板加工などを手がける佐々木電材工業(茨城県日立市)が水戸地裁日立支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は5月31日付。負債額は約1億1200万円。

同社は1973年創業。発電機やエレベーター、エスカレーターなどのモーター部分に使われる合成樹脂板の加工を主な事業とし、2000年7月期ごろは1億円を超える年売上高を計上していた。合成樹脂板加工の受注の落ち込みから02年にカラオケ機器販売も始めたが、新規開拓が計画通り進まず、合成樹脂板の受注もさらに減少。年売上高は1億円を大きく下回り、資金繰りの悪化に拍車がかかった。近年は代表の体調不良が重なり営業継続が困難と判断、23年10月に事業を停止した。

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