中村敬斗ドリブル突破炸裂も…松井大輔が“仕掛け”に注文「あの切り返しは読まれちゃう」

日本代表の中村敬斗【写真:Getty Images】

W杯アジア2次予選の最終戦でシリアと対戦

森保一監督率いる日本代表は6月11日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第6節でシリア代表と対戦した。序盤からシリアを圧倒した森保ジャパンは、前半を3-0で折り返している。左ウイングバックで先発出場したMF中村敬斗は、前半13分にFW上田綺世の先制点をアシストするなど、左サイドで躍動した。

そうしたなかで、「フジテレビ」の生中継を解説している元日本代表MF小野伸二氏とMF松井大輔氏が、中村のプレーに注文を付ける場面があった。そのシーンは前半40分の場面。それまでサイドで対面するDFアムプントゥル・ラチマン・ウエスを圧倒していた中村だが、この場面では縦に仕掛けて左足でクロスを上げようとしたところを相手に抑えられた。

この場面を見た小野氏は「相手も良い対応をしましたね」と前置きをしつつ「田中(碧)選手も良い形でサポートに来ていたので、そこを使って逆サイドの堂安律選手(に展開する)というのもオプションとして持てば、幅が広がるかもしれない」と、逆サイドを使える視野を求めた。

一方、松井氏は「1対1の時に同じことを2回やっちゃダメなんですよね」とコメント。それまでにも何度か左サイドを縦に仕掛け、中村が左足でクロスを上げていたことを指摘し、「センタリングを右で上げてもいい。そうじゃないと、あの切り返しは読まれちゃう。違うことをやる。W杯でもそうですけど、何回もセンタリングを上げて、そのあとに切り返すのが大事」と、直前にやったプレーと違うことをやることが、相手の対応を難しくすると指摘した。

それでも中村の縦に仕掛ける姿には、好感を持っているのだろう。「サイドで持った時は仕掛けてほしい、絶対に。そこで数的優位を作ってほしい」と、サイドでプレーする日本代表の後輩たちに期待を込めた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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