日本が5得点でシリアに快勝 前半3バック→後半4バック変更も 森保監督「ここから始まる最終予選はまったく別次元の戦いになる」

 後半、チーム5点目を決めた南野拓実(左)は堂安律とタッチを交わす(撮影・中田匡峻)

 「W杯アジア2次予選、日本代表5-0シリア代表」(11日、エディオンピースウイング広島)

 日本は怒濤のゴールラッシュで圧勝し、アジア2次予選を北朝鮮戦の没収試合を含む6戦全勝で締めくくった。

 前半13分、MF中村のクロスに合わせたFW上田がヘディングシュート。クロスバーに当たってゴールに入り先制点を決めた。さらに同19分、FW久保のパスを受けたMF堂安が、相手守備陣に囲まれながらも、わずかな隙間を冷静に見抜き、左足でゴール右端に決めた。さらに同21分、久保がボールを運び、ゴール前へスルーパス。これが相手選手に当たり、オウンゴールで3点目を奪った。

 代表12得点目となった上田は前日10日の練習で「いろいろと器用に求められることもあるし、逆にパワフルなところもフィジカル的なところも求められる。でも、結局は得点できるか。得点は一番求められるんで、常に狙っていきたい」と話していた。

 後半、森保監督は中村に代えてDF伊藤を投入するとともに、前半の3バックから4バックに変えた。今後の戦い方を見据えての作戦か、試合途中のシステム変更。対応力の幅広さもみせつけた。同29分には、途中出場のMF相馬が相手選手に倒されPKを獲得。自ら蹴って4点目を挙げた。同40分には南野がゴール正面から蹴り込み、代表21ゴール目を決めた。

 2次予選を全勝無失点で突破し、森保監督は「勝たなければいけない相手に、選手たちが準備のときから当たり前のことを当たり前にやる。ハードワークして、その試合でしっかりとチャレンジするということをやってくれた結果だと思う」と選手の頑張りを評価。「2次予選と、ここから始まる最終予選はまったく別次元の戦いになると思う」と今後のさらなる奮起に期待した。

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