森保一監督、W杯2次予選6戦全勝も冷静…「最終予選は別次元」と兜の緒を締める

森保一監督がシリア戦について言及【写真:徳原隆元】

W杯アジア2次予選の最終戦でシリアと対戦

日本代表は6月11日に2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終戦となるシリア戦に臨み、前半に3ゴール、後半に2ゴールを奪い、5-0で圧勝した。これで2次予選を6戦全勝、無失点で最終予選に進出することになったなか、試合後、森保一監督は「この後の最終予選は別次元の戦いになると思う」と改めて兜の緒を締めた。

日本はすでに9月に始まる最終予選進出を決めたなか、6日の敵地ミャンマー戦と同様、シリア戦でも3バックを継続。序盤からサイドを効果的に使ったなかで、前半13分、左サイドでMF中村敬斗が縦に仕掛けて左足で上げたクロスにFW上田綺世が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、先手を奪った。

さらに前半19分、自陣で相手のプレスを打開してピッチ中央付近のMF久保建英へつなぐと、久保がドリブルで運んだ後に右ウイングバックのMF堂安律へ展開。堂安は中央やや右寄りの位置から利き足の左側へ相手を外し、ニアサイドを射抜いてゴール。3分後には久保からMF南野拓実へのスルーパスを相手がカットしたボールがそのままゴールへ吸い込まれた。

前半を3-0で折り返して迎えた後半、日本は4バックへとシステム変更。主導権を握りながら追加点を奪えない展開が続いたが、後半27分にMF相馬勇紀が倒されて得たPKを自ら決めて4点目を奪取。同40分には南野が右足ミドルで追加点を奪い、5-0で勝利した日本は2次予選を全勝で終えた。

かつてサンフレッチェ広島で指揮を執っていた指揮官は、20年ぶりとなった広島での代表戦直後のフラッシュインタビューで「ここエディオンピースウイングスタジアムにたくさんのサポーターの皆さんが来てくださったおかげで、選手たちが走れました。そしてTVの前で応援してくださっている方々を含め、多くの日本の方々が応援してくださったおかげで、選手たち頑張ってくれました」と、感謝の言葉を述べた。

そして、この日の勝利について「勝たなければいけない相手に、選手たちが準備の時から当たり前のことを当たり前にやる。ハードワークして、試合でしっかりチャレンジすることをしっかりやってくれた結果だと思います」と、選手たちを称えたが、「ただ2次予選とここから始まる最終予選は全く別次元の戦いになると思いますので、これまで積み重ねてきたことをしっかり出して最終予選に臨みたいと思います」と、気を引き締めた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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