永野芽郁「きっと最初で最後の赤血球役」映画『はたらく細胞』でW主演の白血球役・佐藤健に「横を見たら真っ白な健さん」に笑い止まらず

永野芽郁さん、佐藤健さんが6月11日、映画『はたらく細胞』の製作発表会に登壇。映画史上最大級のスケールで敢行された撮影の舞台裏と作品への思い入れをたっぷりと語りました。

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本作の原作となった清水茜さんの細胞を擬人化したマンガ『はたらく細胞』(講談社)は、アニメ化や多くのスピンオフ作品を生み出し、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるメガヒット作。
そして今回、永野芽郁さん=赤血球、佐藤健さん=白血球(好中球)のW主演で、人間の体の中を舞台に繰り広げられる<世界最小の物語>を、『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』でメガホンを取った武内英樹監が、日本映画最大のスケールで描きます。

佐藤健が自身満々!「間違いなく我々2人の代表作に」

<世界最小の物語>にちなみ、行われた製作発表も、世界初のユニークな方法で実施。人間の体の中を舞台に縦横無尽に駆け回る世界最小の主人公「細胞」たちの物語ということで、会場に訪れた記者陣と観客の前には、全長4mmの極小ポスターがセットされたプレパラートが用意され、超豪華キャスト陣のビジュアルは顕微鏡での初お披露目となりました。

永野さん、佐藤さん、武内監督が製作発表会のステージに登場すると、永野さんは「私たちがこの役を演じることをお伝えできてうれしく思います!」、佐藤さんは「早くこの映画の話をしたくてウズウズしていたので、情報解禁できることをうれしく思います。笑って泣ける王道のエンターテインメントを楽しみながら理科の勉強もできる、孫に見せたい作品になりました」と語り、会場を盛り上げました。

本作で永野さんが演じるのは、体内の各器官に酸素を届けるため奮闘する、キュートな主人公の一人・赤血球。出演オファーにこそ戸惑ったそうですが、「きっと最初で最後の赤血球役になるなと思ったので楽しんで演じました!この映画が世界観がきっちりしているので、いつも以上に楽しく純粋に、私も面白がりながられながら演じられた気がします」とコメント。

そんな赤血球と共に体内を守るもう一人の主人公が、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する、全身真っ白な細胞・白血球(好中球)。演じる佐藤さんは、「間違いなく我々2人の代表作となりますね。永野さんの赤血球も、今までで一番面白くて一番ハマってたんじゃないですか?ぴったりでしたね」と、自信をのぞかせました。

さらに佐藤さんは、「原作漫画を読んでとにかくこの世界観に惚れてしまって。逆にこの役を演じなかったら、俺は今まで何をしていたんだと。この役を演じるため頑張ってきたんだなと思いました。佐藤健の集大成です!」と、白血球(好中球)役への並々ならぬ思いを熱弁。

撮影でのエピソードを問われると、永野さんは「初日に感情を入れて演じるシーンがあったんですが、横を見たら真っ白な健さんがいて(笑)。数年ぶりに共演した姿が真っ白だったので、真剣なシーンなのに笑いが止まらなくて大変でした!」と、衝撃の“白塗り”で白血球(好中球)を熱演した佐藤との撮影を振り返りました。

対する佐藤さんが、白塗りについて「塗られれば塗られるほど気持ちよかったですね。これが俺の本当の姿だったんだ、やっと本当の自分に出会えたと思いました」と心地良さを語ると、永野さんも思わず大爆笑。
また佐藤さんは、「映画の中にものすごくたくさんの赤血球が出てくるんですが、永野さんは群衆の中にいてもすぐわかるんですよ。これが華かって思いましたね」と、永野さんの抜群の存在感に言及しました。

永野芽郁「800人以上の赤血球エキストラに埋もれる」 永野芽郁「800人以上の赤血球エキストラに埋もれる」

武内監督は、「芽郁ちゃんの赤血球役は、そこで細胞の役作りをしたのかと思うほど完璧でした!健さんはアクションがすごすぎて、一生懸命やってくださるし、めちゃくちゃかっこよくて感動しました!」と、キャスト陣を大絶賛。

佐藤さんの華麗なアクションシーンも見どころの一つである本作。アクション監督は、大ヒット作『るろうに剣心』シリーズでも知られる大内貴仁が務めていることが発表されると、合わせてそれが佐藤からの提案であったことも語られました。「こういうすっとぼけたところのある作品だからこそ、アクションは本格的なほうが映画としてメリハリがついて面白いと思ったんです。『るろうに剣心』以上のアクションを見せないといけないし、そうでないと自分でやる意味がないので、結構頑張ったんですよ!本当に良いものができました」と、アクションにも定評のある佐藤さんならではの強いこだわりが明かされました。

これには永野さんも、「撮影の時近くでアクションを見ていましたが、すごくかっこよかったです!健さんはキレッキレに動かれていて、白血球として赤血球を守ってくれるシーンもあって。全力で私を守ってくれる姿にキュンとしました!」とうれしそうな表情を見せました。

本作では、全国25都市でエキストラ総勢約7500名を動員。武内監督は、「体内には37兆個もの細胞があるので、エキストラもとにかく数をそろえようと思いました。毎日細胞役の600人ものエキストラが衣装を着替えて、準備して…大変でしたね」と撮影時の苦労を振り返ります。

永野さんも「800人以上のエキストラさんとの撮影の時に、監督から『芽郁ちゃんがいない!』って言われて(笑)。赤血球のビジュアルはみんな赤くて似ているので、探すのが大変だったんですね。今までにない経験でした(笑)」と、本作ならではの大変な撮影エピソードを披露。

また佐藤さんは、「この映画では体内を表現するために、いろんなロケ地で撮影しています。体内の具合が悪くなるとロケ地も荒れ果てて行くんです。今にも崩れそうな洞窟で撮影したり、個人的には特撮以来の爆破もやったり。自分の体内で不調が起こるとこういうことが生じているんだな、と想像しながら演じていました」と、個性的かつ大がかりなロケ地での撮影についても言及しました。

会見の最後には映画を楽しみにしている人たちに向けて、「とんでもなく面白いものができるだろうなと思いますし、純粋に皆さんと同じように完成が楽しみです!ぜひ楽しみに待っていてください!」(永野さん)、
「この映画のジャンルを聞かれたら、“ヒーローもの”だと答えています。体内に侵入してきた悪のウイルスをやっつけて守ってくれる細胞たちは、間違いなく史上最少で最も身近なヒーローだと思うんです。僕はかつてヒーローを演じていた時期もありましたので、こういうジャンルには人一倍うるさい自負もあります。気合を入れて演じさせていただきました。気分が優れない時はそっと胸に手を当てて、自分の体内でたくさんのヒーローが戦ってくれていると想像してみてください」と熱い思いを届けました。

映画『はたらく細胞』は2024年12月に公開予定。

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