中盤を司る田中碧、3バック新布陣の感触語る「時間を作る部分はまだまだできると思います」

FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選第6節が行われ、日本代表はホームでシリア代表と対戦。5対0で日本が勝利を収めた。

田中碧はボランチのポジションで先発し、73分までプレー。ゴールやアシストこそなかったものの、キャプテンの遠藤航とともに中盤を司った。「いろいろなトライができましたし、全員ケガなく終わったのは良かった」と活動を総括した。

これまで4バックをベースに戦ってきた中、6月の2試合では『3-4-2-1』の新フォーメーションにトライした。田中が出場するポジション自体は変わらないが、「真ん中に選手が多いので、3バックの選手がボールを持った時に相手がどう来るかを見るべき」と味方と敵の立ち位置を見極めながらポジション取りを工夫したようだ。「真ん中でボールを止めて、どっちにも蹴ることができる状態を作ることによって全員がポジションを取る時間ができる。ボールをコントロールして流れてしまうと、その方向にプレスが行く。基準点をズラすというか、時間を作る部分はまだまだできると思います」と改善を誓った。

「ポジティブな部分」についても言及し、「ゴールキックの流れから取る。後方からのビルドアップも、テンポ良く剥がして前の選手を使って前進する。幅を取った選手を使う」といった点を挙げた。一方で課題となるのは「押し込まれた時に『5-4-1』になって、例えば左サイドから右サイドに行った時に誰が出るのか。どうスライドするのか」といった守備のディテールの部分だ。「そこの判断というか中の人数が余っていたとしても、レベルが高い相手の時にどうなるのか。相手の強度が上がった中でどれだけできるのか」と課題を挙げ、次回以降の活動を見据えた。

これでアジア2次予選全日程が終了し、次戦は9月5日(木)アジア最終予選第1節を迎える。

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