女子バレー 東京五輪の雪辱だ!パリ切符へ弾みの韓国ストレー倒狙う 古賀主将・エースの覚悟「いいパフォーマンスしっかり出す」

 真鍋監督

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本-韓国」(12日、西日本総合展示場)

 「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会」が11日、開幕した。1次リーグここまで6勝2敗の日本は、初戦(12日)の韓国戦を皮切りに全4戦を戦う。2004年アテネ五輪から6大会連続の出場を目指す日本にとって、パリ五輪出場権がかかる大一番。この日は公開練習が行われ、真鍋政義監督(60)、古賀紗理那(28)=NEC=らが意気込みを語った。

 日本が五輪出場権をかけた最後の勝負に挑む。初戦は過去98勝47敗と勝ち越している韓国と対戦する。格下ではあるが、東京五輪ではフルセットの末に敗れた相手。真鍋監督は「各セット先行逃げ切りのスタンス。最大集中していきたい」と気を引き締めた。

 五輪出場に関わる世界ランクのポイント計算方式は勝てば加算、負ければ減少するシステム。対戦国同士のランク差が大きければ大きいほど、上位が負けた場合のポイント減少幅も大きくなる。

 日本は世界ランク6位で、アジア最上位として五輪出場圏内に位置づけている。セルビアと戦う第3戦まで白星が続けば五輪出場は安泰だが、万が一、同38位の韓国に大敗した場合、多くのポイントを失い9位あたりまで順位が下がることになる。ライバルの中国、セルビア、カナダらに抜かれないためにも、韓国戦はストレート勝ち必須の負けられない戦いだ。

 この日の練習では、選手らは緊張感のある表情で約2時間汗を流し、細かい動きの最終確認を行った。主将の古賀は、岩崎や関らセッターに対して「もう少し上」とトスの高さの変更を要求し、コンビネーションを修正。「あと4戦で出場権が決まる。ポイントを取らないといけない。プレッシャーはあるけど、いいパフォーマンスをしっかり出せるように」とエースの覚悟をにじませた。

 ここまで世界ランク1位のトルコ、ドミニカ共和国、中国などの難敵を撃破し、好調をキープしている日本。指揮官は「全員が調子がいい」と自信をのぞかせる。泣いても笑っても残り4戦。一戦必勝で夢舞台の切符をつかみにいく。

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