浦和・酒井宏樹につづき…元神戸フアン・マタも豪州1部新規クラブ移籍へ

フアン・マタ 写真:Getty Images

オーストラリア1部新規参入でニュージーランドに本拠地を構えるオークランドFCは、浦和レッズ所属の元日本代表DF酒井宏樹の他にも、かつてマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ヴィッセル神戸などでプレーしていた元スペイン代表MFフアン・マタを獲得する模様。両選手とも、かつて京都サンガやヴァンフォーレ甲府でプレーしていたニュージーランド代表GKマイケル・ウッドのチームメイトになる見込みだ。

現在34歳の酒井は、2022年のカタール開催まで3大会続けてFIFAワールドカップに出場。柏レイソル、ハノーファー、オリンピック・マルセイユを経て、2021年夏から浦和でプレーしており、天皇杯やAFCチャンピオンズリーグのタイトルを勝ち取っている。

一方、現在36歳のマタは、昨年9月に神戸へ加入もリーグ戦わずか1試合の出場に終わり、2023シーズン終了後に退団。今年1月に日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダやセビージャ、バレンシアとの接触が報じられたものの、4か月以上にわたり無所属状態だ。

ただ、本人は先月はじめに古巣マンチェスターUの公式インタビューで「次どこでプレーするか、考えているところだ」と現役続行を明言。その後、アメリカ・サンディエゴFC加入報道や、スペイン2部レアル・オビエドとの交渉が報じられたが、今月10日時点でもフリーの身である。

オークランドFCの補強戦略が明るみに出たのは、今月11日に行われた北中米W杯アジア2次予選・オーストラリア対パレスチナの解説者による発言だ。『FOXスポーツ』の解説者であるアンディ・ハーパー氏は、前半途中に「酒井とマタは、この夏にオークランドFCと契約を結ぶ」とコメントを残した模様。まさかの暴露に現地でも驚きの声や揶揄が湧き起こっているという。

オークランドFCは昨年11月、プレミアリーグ所属ボーンマスを保有するアメリカ人実業家により創設。今年3月にクラブ名が正式決定すると、初代監督にスティーブ・コリカ氏が内定。同氏はかつて2000年から2001年にかけてサンフレッチェ広島でプレー。2010年の現役引退後は指導者の道に進んでおり、2018年5月から昨年11月までシドニーFCを指揮。豪州1部リーグ2度制覇という実績の持ち主だ。

また、クラブ名決定直後には、FWジェイミー・マクラーレン(メルボルン・シティ)やFWブルーノ・フォルナローリ(メルボルン・ヴィクトリー)など、豪州代表選手を獲得する可能性が浮上。今月はじめにはウッドの獲得を公式発表している。

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