【中日】超異例!15日ロッテ戦は「リレー中継」 名古屋テレビ局2局が〝一致団結〟した背景

交流戦でも粘り強い戦いを見せている中日・立浪監督

中日の試合を名古屋のテレビ局2局がリレー中継するという異例の試みが15日のロッテ―中日戦(千葉)で行われる。午後1時55分から午後4時30分までメ~テレ(テレビ朝日系)が中継し、午後4時30分から午後5時30分まで東海テレビ(フジ系)が「ドラHOT+スペシャル」として放送する。

同一ゲームを2局にまたがって中継するというのは名古屋地区では初めてのこと。メ~テレの中継では中日元監督の谷繁元信氏が解説を行い、お笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤がゲスト出演。東海テレビの中継は中日OBの岩瀬仁紀氏が解説を務める。メ~テレが制作した映像を東海テレビの中継でも使用するという。

この試合の中継権はメ~テレが持っているが、国民的人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の放送を楽しみに待っている視聴者も多いことから、中継時間は同アニメのスタート時間となる午後4時半まで。そこでメ~テレは土曜日の午後5時から中日応援番組「ドラHOT+」を放送している東海テレビに自社での放送が終わった後の中日戦中継を持ちかけ、快諾を得られたという。これにより、前代未聞ともいえる局をまたいだリレー中継が実現することになった。

「試合を最後まで伝えることは視聴者の皆さまへのサービスにもなりますし、東海エリアのファンの方にテレビ中継をポジティブに受け取ってもらえるとありがたいです」(メ~テレ関係者)、「視聴者ファースト、そして地元を盛り上げたいということです」(東海テレビ関係者)と、両局ともドラゴンズ戦中継を通じて東海地区の盛り上がりにつなげていくという思いで一致団結している。

4月に6連勝して中日が単独首位に立った際、名古屋の街は大フィーバーとなった。そんな盛り上がりを再燃させるかのように中日は11日の日本ハム戦(エスコン)に4―0で勝利し、2連勝。日本ハム戦の連敗も6でストップさせた。立浪和義監督(54)は「一戦必勝なので今は。一つでも借金を減らしていく。一戦一戦頑張ります」と語ったが、地元テレビ局の思いに応えるためにも再び上位進出といきたいところだ。

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