元スターダム練習生がマリーゴールド生え抜き第1号としてデビュー!「直感で出来る気がした」と語る底知れない大器が爆誕

11日、東京都・後楽園ホールにて『MARIGOLD Grand Opening Wars2024』が開催。マリーゴールドの生え抜き第1号・南小桃が待望のデビューを果たした。

マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダムの『NEW BLOOD』にて偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属に。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その後の大会でも札止めや超満員を連発しており、快調な滑り出しを見せている。

小桃は元スターダム練習生であり、2023年2月にはHANAKO、さくらあやとともにリングに上がりデビュー間近の練習生としてファンの前に姿を見せた。153cmという小柄ながらハイスピード戦線を希望し、同年3月にデビュー戦が決まるも腰の負傷で試合は延期に。快復も見込めずそのまま退団してしまった。
しかし、小桃はマリーゴールド創設時から練習生として合流。旗揚げ前の砂浜特訓ではみっちりと鍛え上げられた地力の高さを発揮しており、早々にデビューするものと期待を集めていた。

少し不思議な空気をまとっている小桃は、今月1日に行われた大阪大会のエンディングでリングに上がり、「噂によると、6月11日、後楽園ホールで新人が1人デビューするんですよね?それって私のことですよね?MIRAIさん、デビュー戦の相手、お願いします!」と、さして緊張した様子もなく堂々とマイク。肝の据わった大物新人がMIRAIとデビュー戦を行うことが決まった。

ロッシー曰く「コスチュームはちょっとイメージとは違う」とのことだったが、この日登場した小桃は黒&金を基調としたクールビューティーなコスチューム。ほんわかした雰囲気の小桃とのギャップに場内はざわめいた。

大・小桃コールに中でゴングが鳴ると、小桃はパワーファイターのMIRAIを相手に真っ向勝負。スピードでMIRAIを上回り、身軽な身のこなしで果敢に金星を狙っていく。
しかし、MIRAIがすべて受けきったうえで「どうしたどうした。こんなんじゃ全然効かねーよ!もっと来い!」と余裕の笑みを浮かべ、ショルダータックルやボディスラムといった基礎技だけで小桃を圧倒。
小桃はロコモーション式腕十字と呼べるトリッキーなサブミッションも繰り出して食い下がり、ドロップキック&エルボーを猛連打。MIRAIは「いいエルボーだなあッ!」と笑いながら強烈なエルボーでぶっ倒し、「痛いか?いてーか?!」と問うプロの洗礼。
小桃はそれでも折れずに多彩な丸め込みで粘っていくが、MIRAIがドロップキック一閃。さらにSSコロンビアwithミケーレからサソリ固めで捕らえてギブアップを奪った。

ボロボロの状態でバックステージに現れた小桃は、「デビュー戦、終わりました。デビューまで長い道のりだったんですけど、今日デビュー戦でMIRAIさんと対戦できて、本当に最高な日でした。まだまだ未熟な場面が多いので、もっともっと練習してマリーゴールドでてっぺんに立ちたいと思います」と強い魂を示す。
しかし、プロレスラーを目指した理由を聞かれると「高校を卒業してからYouTubeでプロレスをずっと見てて、試合を見に行って感動して。出来る気がしました。直感です」とケロっとしながら語るなど、底の知れない大器を感じさせた。

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