東京メトロ/7号線品川工区土木工事(東京都港区)、鹿島JVに

東京メトロは11日、地下鉄7号線(南北線)の延伸に関連する「7号線品川工区土木工事」の施工者を188億円(税抜き)で鹿島・鉄建・京急JVに決めたと公表した。新駅を設置する「(仮称)品川駅」(東京都港区)エリアを対象とした品川工区の土木工事を行う。5月9日に一般競争入札(WTO対象)を開札し、同日に落札決定した。
工事場所は高輪4丁目。約7万立方メートルのコンクリートを使い、掘削量22万立方メートルの開削トンネルを施工する。工期は101カ月。設計はパシフィックコンサルタンツが担当した。
東京都と東京メトロなどが7号線南北線の延伸を計画。延伸区間は(仮称)品川駅~白金高輪駅(延長約2・8キロのうち、トンネル区間約2・5キロ)の「第7号線分岐線」として整備する。品川駅と白金高輪駅は開削トンネル(白金高輪駅は既設)、それ以外の区間をシールドトンネルで構築する。品川駅は現在の高輪口(西口)の前面を通る国道15号(第一京浜)直下の地下3階地点に設け、約1万0100平方メートルの規模となる。
南北線延伸の総建設費は1310億円を見込み、2030年代半ばの開業を目指す。リニア中央新幹線が発着し、複数路線も乗り入れる品川駅や羽田空港へのアクセス向上が期待される。
南北線の延伸事業では同工事に先立ち、23年12月28日に初弾の「7号線白金工区土木工事」の一般競争入札(WTO対象)を開札。77億6100万円(税抜き)で鴻池・京王JVが落札している。白金工区(港区)の開削トンネル工事(掘削量1・2万立方メートル)で、工期は132カ月。

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