担当プロジェクトが炎上! “落ち目部署”に左遷されたSE男性の決断

画像はイメージ

入社後わずか2年で社内の「落ち目部署」に左遷されたという経験談が寄せられた。長崎県の40代前半男性(営業/年収750万円)は、大学を出て新卒入社した会社でシステムエンジニアとして働いていたが、あることがきっかけで左遷の憂き目にあった。

左遷先では「絵に書いたようなパワハラ上司」による揚げ足取りが日常茶飯事になっていたという。

「社員全員で閲覧できるチャットがあり、そこで日々の活動を記入しますが、(課長から)毎日毎日否定コメントを送られ、それに対しその上の部長や常務までも乗っかってくる始末。気に入られてない社員や今まで辞めてきた先輩方も、辞める直前はそのようないじめともいえる書き込みに対し、謝り続けていた」

男性は「ついに私の番になったのかと思いました」と当時の詳しい状況を語る。(文:福岡ちはや)

「ほかの先輩方の稼働を使ったことを咎められ…」

左遷の発端は、入社2年目に任されたプロジェクトだった。着任の経緯について「まともに私と話したこともないSE部長が適当に采配し、その任に付くことになりました」と振り返る。社員の能力を把握せず、いい加減な人員配置でうまく仕事が回るはずがない。案の定そのプロジェクトは炎上案件となり、男性は対応に追われた。

「納期もぎりぎりにはなりましたが、先輩方を巻き込み、なんとかシステム納品に至りはしました。ただ、ほかの先輩方の稼働を使ったことを咎められ、自身でシステムを作る側から作られたパッケージ商品を売る側、その会社では落ち目部署への左遷となりました」

あとは冒頭のとおりで、男性は社員全員が閲覧できるチャットで、上司たちから公開嫌がらせを受ける日々を送ることとなった。ただ、最終的に退職を決意した原因は、チャットの書き込みではなく「プリンタの用紙交換」だったという。

「プリンタの用紙が切れたので、交換しようと紙を取りに行ってた最中にトレーを開けっ放しにしてたことを、『やりっぱなしになぜしてた?』などと、他部署の仲の良かったマネージャーにも咎められたりし始めたので、そこで会社に見切りをつけました」

左遷により、これまで仲良くしていた人の態度が変わってしまったことが、男性にとっては一番の打撃だったのかもしれない。

© 株式会社グローバルウェイ