安全面の確保できてる?意外と知らないファミリーキャンプのレイアウト術を紹介!

ファミリーキャンプの初心者で悩みどころになるのが、サイトのレイアウト。
とくに子どもたちの安全面などを考えると、気をつかうべき点は多い。
そこでキャンパーたちのレイアウト、そして小さな子供と過ごす場合のアイデアなどを紹介しよう!

ファミリーキャンパーたちのレイアウト

まずは、ファミリーキャンパーがどんなレイアウトをしているのか、実際に取材してみた。
目的に応じて配置も色々。ぜひ、参考にして欲しい!

■開放感たっぷりのL型にハマる人続出!?

安田さんファミリー
タープとテントを連結せずにL字型に配置し、L字の角の部分をリビングにしています。

連結しないことでタープの面が多く利用でき、開放感もたっぷり。
子どもたちと、このレイアウトにハマっています!

■子どもたちの安全面を考慮したレイアウト

yuichiro2017さんファミリー
タープ下のリビングは、写真向かって右側に子どもたち、対面に親たちが座っています。

親のすぐ後ろにキッチンがあるのは、料理のしやすさもありますが、あえてここの動線をつぶすことで、子どもたちを通らせないことも意識しています。

焚き火スペースはやはり安全面を考え、少し離れたところに。
みんなで焚き火を眺めたいときは、子どもたちはチェアを持参で集まるか、車内のベッドスペースでゴロゴロしています。

■赤ちゃんと一緒なら快適なお座敷スタイル!

サリーさん
子どもが3歳、5歳のとき、赤ちゃん連れの友人とデイキャンプしたときのレイアウト。
小さい子どもたちがいるときは、レジャーシートのお座敷スタイルで遊び場を確保。

カセットコンロなどは一番離れたところにセットします。
キャンプの時はキッチンをハイスタイルにするなど、子どもたちが触れないよう配慮しています。

■3家族のグループキャンプは、みんなが集える場を

オカノさん&金ちゃんグループ
3家族のグループキャンプで、大人6名、子ども4名の大人数。
ひと家族は別のところにテントを張っています。

テント前のスペースに囲炉裏型テーブルやストーブをセットして、みんなが集える場を中心に、子どもたちのスペースであるミニテーブルやハンモックは火元から離れた両サイドに配置。
動線に余裕を持たせて大人数に対応しています。

■快適さ重視!調理と食卓の位置を工夫

松林さん
家族4人のレイアウトは、2ルームテントのキャノピー部にキッチンをセット。
その隣にテーブルとチェアを設置して隣り合わせにすると動線にむだがなくなります。

テント前のレジャーシートは子どもたちの遊び場に。

■小さな子どもがいる場合のレイアウト術

小さな子どもと過ごすときに、ネックになるのが大人との身長差だ。

そこでファニチャー選びでも、立ったり座ったりが多い大人は動きやすいハイスタイルを。
足がきちんと地面につくようにしたい子どもはロースタイルにしてみよう。

ハイスタイルとロースタイルを並べて使用するため、段違いになるのが特徴。
またテーブルを2台使うことで、食事や作業のスペースを広く使うことができる。

こうすることで、調理や配膳、子どもの世話で動くことが多い大人は動きやすく、子どもは転倒の恐れや食事の際の姿勢が悪くなる心配がない。

ベンチは背もたれがないので、くつろぐには少々物足りない。
しかし動きやすく、子どもの座るロースタイルは常に目が届く。

テーブルが段違いになるので、子どもが誤って卓上BBQグリルに触る心配が少なくなる。

それぞれが独立したテーブルとチェアのセットなので、用途に応じてレイアウトを変えたり、テーブルベンチセットだけの使用も可能。

__〈メリット〉
__・大人が立ち座りしやすいので動きやすくなる
・子どもの足つきがいいので食事がしやすくなる
・卓上BBQを楽しむ際は子どものやけどを防ぐ
・テーブルが2台なのでレイアウトが自由にできる

__〈デメリット〉
__・テーブルが2台になるので多少出費がかさむ
・ベンチテーブルがあるぶん荷物の重さが少し増える
・大人はベンチに座るので背もたれがない

__〈使用グッズ〉
__・コールマン/ナチュラルモザイク ファミリーリビングセット/ミニプラス
・テントファクトリー/EUCAロールトップテーブル780
・テントファクトリー/ZELデッキチェア

■ファミリーキャンプのおすすめギア

〈ロゴス〉LOGOS Life オートレッグベンチテーブルセット4(ヴィンテージ)

フレームを広げるだけで脚も広がるシステムを採用。テーブルは2段階に高さ調節が可能。

〈キャプテンスタッグ〉ラフォーレ テーブル・チェアセット(4人用)

テーブル内にチェアが4脚収納されたセット。テーブル高は69・62・56.5cmに調整可能。

〈コールマン〉キャンバスローチェア

アームレストがなく動きやすい収束型のローチェア。生地はコットン製で焚き火にも最適。

〈ロゴス〉グランベーシック チェアfor1

アームレストが木製でゆったりサイズのローチェア。別売りカバーでソファ仕様にもなる。

〈モンベル〉マルチ フォールディング テーブル ワイド

67・54・39cmの3段階に高さ調節ができる。天板は撥水性に優れたリバーシブル仕様。

TEXT:牛島義之
PHOTO:中里慎一郎
出典/ガルビィ2023年4月号

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