「スター・ウォーズ:アコライト」イ・ジョンジェが語るジェダイ・マスター役への挑戦

「イカゲーム」から『スター・ウォーズ』へ! ソル役のイ・ジョンジェ - (C)2024 Lucasfilm Ltd.

「Disney+(ディズニープラス)」で先週から世界配信がスタートした、『スター・ウォーズ』の新作ドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」に出演する韓国俳優のイ・ジョンジェがオンライン取材に応じ、自身が演じるジェダイ・マスター役への取り組みを語った。

「スター・ウォーズ:アコライト」の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の約100年前にあたるジェダイ黄金期。イ・ジョンジェが演じるジェダイ・マスター、ソルは、ジェダイ殺害事件の裏に潜む”闇の存在”を追跡する過程で元弟子と再会し、過去の記憶と向き合うことになる。

劇中では、ライトセーバーを振るうだけでなく、物語の主人公メイ(アマンドラ・ステンバーグ)を素手で圧倒するなど、ジェダイ・マスターとしての洗練されたアクションを披露しているイ・ジョンジェ。

「『スター・ウォーズ』の影響力の高さだと思うのですが、本作に参加したアクションチームには、ハリウッドでも一流の皆さんがそろっていて、私は彼らが考えてくれた振り付けや非常に優秀なトレーニングプログラムについていけばよかったんです。とにかく、彼らのアドバイスや動きを体に叩き込むことに集中していました。特訓を積めば積むほど、基礎が大事であることに気づかされて、チームにお願いして訓練をやり直してもらったり。そうした経験もジェダイを演じるうえで非常に役立ちました。ライトセーバーを扱う演技については、やはりこれまでのシリーズでジェダイを演じられた方々を参考にさせていただきました」と振り返る。

アジア系俳優としてジェダイ・マスターを演じる大役を担ったイ・ジョンジェだが、役づくりの過程で、それを意識することはなかったという。「『アコライト』は、これまでの『スターウォーズ』より古い時代を描いています。役づくりにおいては、(その時代に生きている)ソルとこれまでのジェダイはどこが違うのか、そして、どういった関係性があるのかを考えることが起点になりました。最初はアジア系俳優としてジェダイを演じることの意味を考えていたのですが、次第にそれを忘れ、『スター・ウォーズ』の世界に生きるジェダイの一員として、どのようにソルを演じるかに焦点を当てていました。むしろ、こうしたPR活動の場で質問をいただくことで、(アジア系俳優としての)責任などに気づかされた点があります」

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

大ヒットNetflixシリーズ「イカゲーム」で主演を務め、第74回エミー賞において、非英語作品として初めてドラマ部門主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げたイ・ジョンジェ。今回は「イカゲーム」を観た「アコライト」の監督、レスリー・ヘッドランドの抜てきでハリウッドに渡ったが、英語圏での撮影にもとまどいはなかったという。

「もちろんスケールなどの違いはありますが、ハリウッドの制作現場の雰囲気や環境が韓国にかなり近いと感じられたことは、私にとっても驚きでした。理由はわかりませんが、留学経験のあるスタッフが増えているからかもしれませんね」と語るイ・ジョンジェは、今後のハリウッドにおける活動にも意欲を見せる。「それでも『スター・ウォーズ』のスケールは特別で、技術面の進歩に驚かされることは多かったです。私が思うに、『スター・ウォーズ』にはこれまで培ってきた、特有のシステムのようなものがある気がしました。その理由を理解するまでには至っていないのですが、また他のハリウッド作品を経験する機会に恵まれたら、その違いが見えてくるのではないかと思っています」(編集部・入倉功一)

「スター・ウォーズ:アコライト」はディズニープラスにて独占配信中

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