「日本旅行に行けるのか?」、“人食いバクテリア”拡大に中国でも注目

日本で感染が拡大している「人食いバクテリア」について台湾や香港のメディアが連日報じていたが、11日には中国のメディアも報道し、SNSでトレンド入りするなど注目を集めている。資料写真。

日本で感染が拡大している「人食いバクテリア」について台湾や香港のメディアが連日報じていたが、11日には中国のメディアも報道し、SNSでトレンド入りするなど注目を集めている。

中国メディアの看看新聞は同日、中国のSNS・微博(ウェイボー)アカウントで「“人食いバクテリア”襲来の日本に旅行に行けるのだろうか?」とのハッシュタグを付けて報道。「日本では現在、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者が急増しており、致死率が高いと言われている。あるネットユーザーは、日本に旅行に行けるのかと心配している」とした。

その上で、復旦大学付属華山病院感染科の王新宇(ワン・シンユー)副主任が「“人食いバクテリア”とはA群溶血性レンサ球菌のこと。重症になった場合の致死率は比較的高いが、本当に致命的になるのは臨床的には実は非常に珍しい。現在、ワクチンは開発されておらず、日常の衛生習慣が非常に重要になる。症状がある場合は他人との接触を避け、速やかに医療機関を受診する必要がある」と解説したことを紹介した。

微博では「“人食いバクテリア”襲来の日本に旅行に行けるのだろうか?」が一時トレンド入り。ネットユーザーからは「やめておいた方がいい」「こんな状況でもまだ日本に行く気か?」「関係ない。行く人は行くんだよ」「去年から今年にかけて多くの人が日本に旅行に行ったけど、感染したという話は聞いたことがないね」「国内旅行に行く実力すらない自分は日本なんて論外」などのコメントが寄せられている。

日本では今年すでに977人が劇症型溶血性レンサ球菌感染症と診断されており、昨年1年間の患者数(941人)を上回り過去最多となっている。(翻訳・編集/北田)

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