「久保選手の声が聞こえた」絶妙な判断でのパスが起点、2試合で2G1Aの中村敬斗はWBに手応え「攻撃は修正すべきところはあまりない」

45分間の出場も左サイドでインパクト残した中村敬斗[写真:Getty Images]

日本代表MF中村敬斗(スタッド・ランス)が、シリア代表戦を振り返った。
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11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。

日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日本は5-0で圧勝。アウェイに続いて2試合連続続けて5ゴールを記録。2次予選は6連勝、24得点無失点という圧倒的な強さを見せつけた。

6日のミャンマー代表戦でフル出場すると、続けて先発した中村。左ウイングバックのポジションで、45分間躍動した。

FW上田綺世の先制ゴールに繋がったクロスをあげた中村は「試合前から話をしていてクロスをあげたので、それが実現できて良かったです」とコメント。擦り合わせていた形だと振り返った。

また、2点目のMF堂安律のミドルシュートに繋がったカウンターでは、中村の判断が起点に。自陣の左サイドでボールを持ち、相手に囲まれた中で、中央で浮いていた久保建英にパスを通した。

中村はあのシーンを振り返り、「ビルドアップのところで自分が少し低い位置で受けて、前で組み立てていくというのを練習でやっていました」とコメント。「斜めのパスは久保選手の声が聞こえていて、右足で持っていたので上手く早いパスをつけられたなと思います」と、準備していた形の中で、しっかりと周りが見えていたと語った。

2試合連続スタメン出場で、結果を残した中村。「ミャンマー戦90分出たあとでしたけど、ミャンマー戦は自分でも手応えがあって出たいという気持ちでした。スタメンで使ってもらえて、凄く嬉しいですし、感謝しています」と、期待の起用に感謝のコメントを残した。

ウイングバックというポジションについては「攻撃的な部分は自分の中では修正するところはあまりなく、やり続けるところかなと」と手応えを語り、「守備のところはポジショニングというよりは、ディフェンスをやる以上、潰す意識が足りないので、そういうところをもうちょっとやりたいです」と、守備面ではまだまだ伸び代があるとした。

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