戦士や僧侶、魔法使い…サウナに必要なスキル習得! 豊後大野市でイベント「人生のレベルアップ」【大分県】

ワークショップの合間にサウナを楽しむ参加者=豊後大野市緒方町辻の辻河原公園
シラカバなどの枝葉を束ねたウィスクを使って入浴者の疲れを癒やす「ウィスキング」の技術を学ぶ参加者

 【豊後大野】全国の自治体で初めて「サウナのまち」を宣言した豊後大野市は今月初め、同市緒方町辻の辻河原公園で、ワークショップとサウナを楽しむイベント「サウナーズファンタジー」を開いた。JRグループなどの誘客イベント「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」の一環として初めて企画した。

 県内外から約100人が参加。学習型RPG(ロールプレーイングゲーム)として、それぞれ戦士や僧侶、商人などの職業を選び、必要な技術を学ぶ三つのワークショップを受講した。

 魔法使いは、シラカバなどの枝葉を束ねたウィスクを使って入浴者の体を癒やす「ウィスキング」、香りを調合する「アロマ」、頭皮マッサージをする「ヘッドスパ」を1時間ずつ受講。体力回復につながる技を磨いた。

 大分市西大道から友人4人で訪れた会社員後藤陸斗さん(23)は勇者を選択し、サバイバルで必要な火おこしやロープワークを学ぶブッシュクラフトなどを体験。「なかなか着火できずに苦労したが、これからは勇者として学んだ技術をキャンプで生かします」

 会場にはテント式やトレーラー式などアウトドアサウナ8基が並び、参加者はワークショップの合間などに楽しんだ。

 企画、運営をしたおんせん県いいサウナ研究所の高橋ケン所長(41)は「人生のレベルを上げ、豊かな生活を送ってもらうと企画した。今後も不定期で開催したい」と話した。

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