ガザ停戦「取り組む用意」 ハマス、仲介国に正式返答

パレスチナ自治区ガザの停戦案を議論するハマスのハニヤ最高指導者(右)ら=11日、カタール・ドーハ(Hamas Media Office提供・ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは11日、バイデン米大統領が5月末に公表したパレスチナ自治区ガザの新停戦案に対する正式な返答を仲介国のエジプトとカタールに伝えたと表明した。詳細は明らかにしなかったものの、イスラエル軍によるガザ攻撃の完全停止とガザ撤収を重視したと説明し「停戦実現へ前向きに取り組む用意がある」と強調した。

 カービー米大統領補佐官は記者会見で、ハマスの返答を精査する考えを示した。「返答があったことは有益だ」とし、ハマスの拘束下にある人質の命が「最も大切だ」と語った。

エジプトとカタールの両外務省は、合意実現まで仲介努力を継続するとした。

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