QBロジャースとLBレディックがジェッツのミニキャンプを無許可で欠席

ハサン・レディック【NFL】

ニューヨーク・ジェッツが参加必須のミニキャンプを開始する中で、2人の大物選手の姿がなかった。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとアウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックだ。

ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは現地11日(火)に記者団に対し、ロジャースとレディックはミニキャンプを無断欠席していると伝えた。

2日間のミニキャンプを欠席することで、各選手には罰金が科される。NFLの現在の団体労働協約(CBA)によると、ミニキャンプを無断欠席した選手には初日の欠席で1万6,953ドル(約266万円)、2日目の欠席で3万3,908ドル(約532万円)、(3日目も欠席した場合には5万0,855ドル/約799万円)の罰金が科されることになるという。ロジャースとレディックにはそれぞれ 計5万0,861ドル(約799万ドル)の罰金が科される見込みだ。

自主参加のワークアウトを欠席したレディックについては、明確にホールドアウトした形となっている。サラーHCは先週にレディックが必須のミニキャンプには参加するだろうと話していたが、残念ながらレディックは参加を拒否したようだ。

ギャング・グリーンはこの春、フィラデルフィア・イーグルスに条件つきの2026年ドラフト3巡目指名権を渡して、2回のプロボウル選出を誇るレディックをトレードで獲得した。レディックの現行契約は1年残っており、基本給は1,425万ドル(約21億9,464万円)となっている。新しい契約の締結はオフシーズン中ずっと難航し、結果的にイーグルスは2月上旬にレディック側のトレード要求を受け入れていた。

ジェッツは最終的に、パスラッシュのスペシャリストであるラインバッカー(LB)ブライス・ハフをフリーエージェンシーでイーグルスに獲得されて失った後、3月の終わりにトレードを行った。しかし、オフシーズンワークアウトが終了しても契約はまとまらず、レディックはジェッツから離れたままとなっている。

サラーHCは火曜日に「彼(レディック)とは週末に話をした。話し合いに感謝している。彼はとてもいい精神状態にあって、われわれがすでに知っているように、全力でトレーニングしている。今回は不参加という選択をした。無許可の欠席だ」とコメント。

また、サラーHCが強調したように、ロジャースは許可のない欠席ではあるものの、先約があってミニキャンプに参加しないことをチームも承知していた。ロジャースはジェッツの自主参加のワークアウトには参加済みだ。

サラーHCは火曜日に「アーロンとはOTA(チーム合同練習)が始まる前に話をした。彼は積極的にコミュニケーションをとってくれている。ずっとここにいたんだ。無許可の欠席ではあるけれど、彼にとってとても重要なイベントがあるということを聞いている」と明かした。

ベテランの選手たちが6月に接触なしの練習を休んでいることは、この世の終わりというような話ではない——特にロジャースの場合は春からずっとチームのそばにいるため——が、気になるところではある。とりわけ、オフシーズンのトレードでジェッツに来たばかりということを考えると、レディックの状況は注目に値する。

【KO】

© NFLJapan.com