米高官の「中国は核戦力を増強」発言に反論 中国外交部

米高官の「中国は核戦力を増強」発言に反論 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の林剣報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京6月12日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は11日の記者会見で、米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)で軍縮・不拡散を担当するバディ上級部長が米軍備管理協会で中国の核戦力増強を批判したとの質問に「中国は米側の関連言論に反対する」と述べ、次のように表明した。

 米国がここ数年、いわゆる「中国核脅威論」を絶えず騒ぎ立てているのは、自らが核配備を拡大し、圧倒的戦略的優位を図るための口実探しに過ぎない。中国は核の先制不使用政策を遂行し、核戦力を常に国の安全保障に必要な最低水準に維持している。いかなる形の核軍拡競争にも参加せず、いかなる国にとっても脅威にならない。

 われわれは米国に対し、最大かつ最先端の核兵器庫を持つ国として特殊かつ優先される責任を確実に果たすよう、他国に責任を転嫁して「より多くの核兵器を配備する」と脅すのではなく、核兵器をさらに大幅かつ実質的に削減するよう忠告する。

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