220億円不良債権、故障離脱も米歓喜「むしろ良くなる」 転落続く絶望の“-1.4”

タイガースのハビアー・バイエズ【写真:ロイター】

バイエズは今季53試合で打率.183、1本塁打、OPS.456

転落の止まらない元スターに辛辣な声が集まっている。タイガースは11日(日本時間12日)、ハビアー・バイエズ内野手を腰椎の違和感で10日の負傷者(IL)入りしたと発表した。今季年俸2500万ドル(約39億円)。チーム1位の高給選手の離脱ながらも、米ファンからは「神様ありがとう」「おかげで打線が改善する」と“歓迎”モードだ。

2014年にカブスでメジャーデビューし、2016年のワールドシリーズ制覇に貢献。豪快なスイングからの長打に加え、天才的な守備力から“エル・マーゴ(魔術師)”の異名を取り、2018年は打点王のタイトルを獲得。ゴールドグラブも2020年に受賞した。2021年オフにFAとなり、6年総額1億4000万ドル(約220億円)の大型契約でタイガース入り。しかし、ここからキャリアが暗転する。

加入1年目は打率.238、17本塁打、OPS.671。2023年は打率.222、OPSはメジャーワースト2位の.593とさらに成績が悪化した。奮起を期待したい今シーズンだったが、53試合で打率.183、1本塁打、出塁率.209、OPS.456。出塁率とOPSはともに断トツメジャー最低で、勝利貢献度を示す「WAR」も-1.4と、むしろ“出場しない”方がチームに貢献できるという有様だ。

バイエズのIL入りを各米メディアが報道すると「怪我に関しては残念に思うけど、おかげで打線が改善するね」「この離脱で彼の打率は少し良くなるかもね」「奴の打撃は何年間も故障したままだよ」「おかげでタイガースはいいチームになるね」と辛辣な声が多く集まった。31歳の元スター。ここ数年はかつての姿を見せられていないが、復帰後はファンを見返すような姿を披露できるだろうか。(Full-Count編集部)

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