奈緒主演『先生の白い嘘』歪んだ人間関係があらわに…相関図&新たな場面写真が公開

『先生の白い嘘』に出演する風間俊介(C)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (C)鳥飼茜/講談社

俳優の奈緒が主演する映画『先生の白い嘘』(7月5日公開)の相関図と新たな場面写真が公開された。一見すると高校教師・美鈴(奈緒)を中心に、高校の生徒たちと、学生時代からの友人関係というシンプルな相関図に思えるが、各登場人物たちのキャラクター紹介を見てみると、歪な人間関係が見えてくる。

2013年から17年まで「月刊モーニング・ツー」(講談社)で連載された、鳥飼茜の同名漫画(全8巻)を実写化。ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマ。

男女の性差に翻弄され葛藤する美鈴を奈緒が演じ、猪狩蒼弥三吉彩花風間俊介らが名を連ね、歪み切った登場人物たちによる狂気的愛憎の四角関係と観る人の心の奥底をエグるストーリーが描かれていく。

美鈴は、6年前に親友である美奈子(三吉)の彼氏・早藤(風間)に無理やり肉体関係を迫られる。その後も親友の美奈子には何も言わずに、早藤との関係を続けてしまう。美奈子も美鈴のことを親友と言っているが、地味で控え目な美鈴をどこか下に見ている。長年付き合っている彼氏の早藤にプロポーズされたことに浮かれている。

早藤は、不動産会社の営業マンで自分の勤める会社の取締役の娘である美奈子と婚約。婚約者の美奈子に見せる顔とは別に暴力的な支配に悦びを感じるサディスティックな一面を持つ。6年前から美鈴を凌辱し続けている。

本音を隠し生きているのは、大人たちだけではない。美鈴の担任の生徒である新妻(猪狩)、三郷(田辺桃子)、和田島(井上想良)らが、物語にさらなる深みを与える。

新妻は、バイト先の人妻と自分の意思に反して身体の関係を持ってしまったことに悩んでいた時、美鈴も同じように性に対する感情を抱えていることに気づく。そして、教師と生徒という禁断の関係もいとわず、美鈴に惹(ひ)かれていく。新妻の中学からの同級生である三郷は、整った容姿から男子生徒からの人気も高い。女好きなクラスのムードメーカーである和田島に、わざと身体を触らせて、和田島にあるお願いごとをする。

解禁された場面カットでは、三郷がはだけた胸元を抑える艶(つや)っぽい表情を見せる。和田島は、三郷から聞いた新妻のトラウマを悪気なくクラス中に暴露し、物語を大きく動かす。更に、美鈴の通う心療内科クリニックの清田恵里(板谷由夏)、新妻の祖父で植木屋の池松和男(ベンガル)など、個性あふれる登場人物たちの場面カットも解禁となった。

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