デヴィッド・リンチ&クリスタベル、コラボAL『セロファン・メモリーズ』完成

デヴィッド・リンチと長年のコラボレーター、クリスタベルによるコラボ・アルバム『セロファン・メモリーズ』が完成し、収録曲「Sublime Eternal Love」のビデオが公開された。

アルバム『セロファン・メモリーズ』の原点は、デヴィッドが夜、高い木々が生い茂る森を散歩していたときに体験したビジョンにある。そのとき、彼は木々の上に明るい光を見た。彼の回想によれば、その光はクリスタベルの声による歌となり、彼に秘密を明かした。光と音、昼と夜、星空と黒い森、こうした神秘的な融合からクリスタベルとデヴィッド・リンチの新たなコラボレーションは始まった。

郊外出身の二人の作品は、常に世界の中心から外れた生活を表現してきた。米テキサス生まれのクリスタベルの歌声は、蒸し暑い南部の風と森の空き地で見る白昼夢にインスパイアされている。米モンタナ出身の映像作家の目は、森の暗闇で明滅する映写機のようだ。2人は過去に2枚のレコードをプロデュースし、『ツイン・ピークス The Return』でコラボしている(この作品でクリスタベルはタミー・プレストン捜査官役を演じた)。

『セロファン・メモリーズ』では、2人は異なるポータルを旅した。クリスタベルの言葉を借りれば、このアルバムには「不思議に思ったり、さまよったり、振り回されたりするために開かれた多くの扉がある。ムード・ミュージックのようなもの」とのことだ。クリスタベルとデヴィッド・リンチの過去の作品の多くと同様、『セロファン・メモリーズ』もまた、「謎とは何か」という問いに私たちを立ち返らせる。このアルバムを体験することは、遠い昔、真夜中の森で起こった謎の最初のかすかな光を見ることであり、暗闇からの愛の帰還を鼓舞する声を聞くことなのだ。

◎リリース情報
アルバム『セロファン・メモリーズ』
2024/8/7 RELEASE
SBR344JCD

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