世界中で6%しかいない女性指揮者 移民の子の少女が夢に挑む 「パリのちいさなオーケストラ」公開決定

パリ郊外で育った移民の子であるアルジェリア系の少女が、世界中で6%しかいない女性指揮者への夢に挑む実話を描いた映画「パリのちいさなオーケストラ」が、2024年9月20日より劇場公開されることが決まった。

「パリのちいさなオーケストラ」の主人公は、パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイア。ザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。だが、女性で指揮者を目指すのはとても困難な上、クラスには指揮者を目指すエリートのランベールがいる。超高級楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれた中、ランベールの仲間たちには田舎者とやじられ、指揮の練習の授業では指揮台に立っても、真面目に演奏してもらえず、練習にならない。しかし、特別授業に来た世界的指揮者に気に入られ、指導を受けることができるようになり、道が開き始める。

指揮者を目指すアルジェリア系のザイア・ジウアニの実話を元にしている。パリの音楽院への編入をきっかけに、元ベルリン・フィル首席指揮者であるセルジュ・チェリビダッケに指導を受け、時に厳しく時に温かく対話を重ね、音楽を学んだザイア。貧富の格差なく誰もが楽しめるように、パリ市内の上流家庭出身の生徒たちと移民の多いパリ近郊の地元の友人をまとめ、垣根を超えたオーケストラを結成した。

監督は、「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。主要キャスト以外の配役は現役音楽家を起用し、数々の美しい有名クラシック音楽が、実際に演奏しながら撮影された。

【作品情報】
パリのちいさなオーケストラ
2024年9月20日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開
配給:アット エンタテインメント
© Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinéma

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