愛犬が年をとると体の変化に目を向けがちですが、甘えん坊になったり、怒りっぽくなったりと心にも変化があらわれることがあります。今回は、愛犬がシニア犬になるときの心の変化について、獣医師の佐々木彩子先生に教えていただきました。
体の変化に伴って、心も変化する
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1173445696208765340/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
加齢で体が変化すると脳の変化により、心の動きも変わるため、愛犬の性格が変わったり以前とは違う行動をとったりすることがあります。
どんな犬でも起こりうる変化ではありますが、どのような変化があらわれるかを知っておけば、愛犬の心に寄り添いやすくなるでしょう。
甘えん坊になったり穏やかになったりする
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1173445699781280741/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
甘えん坊になる
加齢によって体の機能が衰えると、自信も無くなりがちになります。一頭で過ごす時間が心細くなり、信頼できる人のそばにいたいという思いから、飼い主さんに甘えたがることがあるでしょう。
穏やかになる
重ねた経験による慣れや、加齢によって五感が衰えると、視覚や聴覚への刺激が感じにくくなります。
まわりの音が気にならなくなるほか、ライバル心も減り穏やかに。
食いしん坊やがんこになることも
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1173445696211108234/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
食いしん坊になる
シニア犬になると若い頃に比べてお出かけの機会が減り、寝ることと食べることを繰り返すだけの生活に。
食事しか楽しみがなくなるため、食への執着が高まります。
がんこになる
老化で脳が変化すると、ストレスの許容量が低下します。
今まで我慢できていたことが許容できなくなったり、体の痛みや違和感から怒りっぽくなったりする犬もいるでしょう。
年を重ねるたびに体も心も変化していくことは避けられませんが、愛犬の日々の変化を大らかに見守り、支えてあげましょう。
お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級・獣医推拿整体師)
参考/「いぬのきもち」2024年5月号『できることを早いうちに始めれば認知症予防にも シニア犬の心の変化に寄り添う』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。