パリ五輪へ自身&チームに厳しい目 主将MF「奪った後のワンプレー」「もう少し強度高く」

U-23日本代表の藤田譲瑠チマ【写真:Getty Images】

藤田譲瑠チマ「最高のパフォーマンスで呼ばれるように頑張りたい」

パリ五輪を目指すU-23日本代表は、現地時間6月11日に同アメリカ代表と国際親善試合を実施して2-0で勝利した。キャプテンMF藤田譲瑠チマは、個人とチームの課題をそれぞれ挙げた。

日本はこの米国遠征で7日に非公開での試合を行い、これが2試合目になった。前半の立ち上がり、左サイドからペナルティーエリア内へ進出したMF斉藤光毅がボールを浮かせての切り返しを狙ったところで相手DFのハンドを誘いPKの判定に。これをFW藤尾翔太がゴール左に蹴り込んで前半6分の先制ゴールとなった。

全体的にゲームを制圧する日本は後半24分、敵陣で相手のスローインをカットしたところからショートカウンターへ。MF三戸舜介がペナルティーエリア内まで進出してシュートを放つと、相手DFに当たったボールをさらにGKが弾いて転がったところにFW細谷真大が詰めて追加点を奪った。地元で意地を見せたいアメリカに試合終盤は攻撃を許す場面が多くなったものの、このまま日本は2-0で逃げ切り勝利を収めた。

このゲームを藤田は「まずは勝てたことが良かった」と話したものの、個人の課題として「奪った後のワンプレーがミスになることが多かったのでそこを直したい」と話した。そして、チーム全体に再三のチャンスをシュートミス、あるいはラストパスを通せずに得点につなげられなかった試合について「もう少し強度高くやらないと難しいと思うので、オリンピックへ向け修正したい。決めきれないと試合展開がきつくなってしまうことが多くなってしまうと思う」と話した。

藤田はポジティブな部分として「アピールしたい選手が多くいた中で、エネルギッシュに戦ってくれたので良い流れになったと思う」と話す。この後は7月3日に本大会へのメンバー発表が予定されているだけに「まずはチームに戻っていい準備をして、最高のパフォーマンスで呼ばれるように頑張りたい」とコメントして米国遠征を締めくくっていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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