【早出し】本間家に伝わる茶器ぞろり 酒田・本間美術館で企画展

本間家に伝わる茶道具が並ぶ企画展=酒田市・本間美術館

 企画展「本間家の茶道具」が酒田市の本間美術館で開かれている。和物や唐物、高麗物など地元の豪商本間家に伝わる茶器を中心に紹介している。

 古くは中国・唐時代の茶わんや和物の茶入、香炉など67点を展示している。本間家の茶道具は本間家が庄内藩の酒井家に財政支援した謝礼として受け取ったものが多いという。庄内藩の初代藩主酒井忠勝が所有した高麗物「割高台茶碗(わりこうだいちゃわん)」(県指定文化財)や、灰色が強い青緑色の茶器に白土で模様を施した「高麗青磁象嵌平茶碗(こうらいせいじぞうがんひらちゃわん)」(同)などが目を引く。

 担当者は「茶器を見比べて、造形や色の違いを感じてほしい。どのように伝来したのか、茶器が持つストーリーも楽しんでほしい」と話した。16日には敷地内の本間家別荘「清遠閣」で茶会が開かれる。予約不要。7月16日まで。

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