山形花笠まつり、ちょうちん30年ぶり刷新 LED化、省エネ効果も

刷新するちょうちんのイメージ。花笠のスゲの模様と色を取り入れ、まつりのロゴが入る(県花笠協議会提供)

 県花笠協議会(会長・矢野秀弥山形商工会議所会頭)は、今年の山形花笠まつり(8月5~7日)から、パレードコース周辺に飾る2000個のちょうちんを一新する。全面刷新は約30年ぶりで、花笠をモチーフにしたデザインにする。全てを白熱電球から発光ダイオード(LED)電球に替え、省エネ化を進めて経費抑制にもつなげる。

 昨年までのちょうちんは無地で光量不足が目立ち、観客から「独自性がない」「沿道が暗い」との声が寄せられていたという。経年劣化や白熱電球の寿命で年100個程度を交換する必要があり、電気代もかさんでいた。2001年から文翔館前に設置し、老朽化が進む電飾アーチの補修と合わせて対応を決めた。

 一新するちょうちんは、十日町角―文翔館前の約1.2キロ区間に飾る。花笠のスゲの模様や色を取り入れて、「山形花笠まつり」のロゴを入れた。LED化により光量が増すほか、省エネ効果が高まり、耐用年数も延びると期待される。

 同協議会メンバーの山形市は11日、電飾アーチの補修費を含む資金調達として、ガバメントクラウドファンディング(GCF)を始めた。市の担当者は「本県を代表する祭りをさらに楽しく、明るくするため、多くの人に協力してほしい」と話した。

 目標金額は1千万円。ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイスGCF」で7月15日まで寄付を受け付ける。寄付額に応じて米や果物、山形牛など同市特産品を返礼品として贈る。

昨年までの山形花笠まつりで使われた無地のちょうちん

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