盛らないSNS「BeReal」 フランスのゲーム会社が買収

SNSアプリ・BeReal(ビーリアル)を運営するフランスのBeReal社が、同じくフランスのゲーム会社・Voodoo(ブードゥー)に買収された。

「BeReal」は写真投稿SNS。「映えない」「盛らない」をコンセプトに掲げて、人気を集めている。

Voodooは発表で、戦略や成長、インフラに関するノウハウを提供し、BeRealへのさらなる投資を行う予定であるとしている。

映えない&盛らないSNS「BeReal」とは?

「BeReal」は2020年にリリース。ユーザーは毎日ランダムなタイミングに届く通知にあわせて、2分以内に写真を撮影して投稿する写真投稿SNS。

2022年にはiPhoneの「App Store Awards」で「年間最優秀アプリ」に選出されるなど、新たなSNSとして注目を集めている。

「BeReal」では、投稿された写真は24時間後に削除されるほか、「いいね」や写真の加工といった機能がない。社会的比較を煽り、影響力を集めることを目的とした昨今のSNSに対するカウンターとして、支持されている。

現在、「BeReal」のアクティブユーザーは4000万人を超え、日本でも2023年以降に人気が上昇。2024年3月には、YouTuberグループ・コムドットのリーダーであるやまとさんが、日本人初の公式アカウントを解説した。

アメリカ、日本、フランスの3つの主要市場で最も人気のあるSNSの1つで、半数が少なくとも週に6日はアプリを使用しているとVoodooは説明している。

買収したのはハイパーカジュアルゲームを展開するVoodoo

今回、BeReal社を買収したVoodooは、2013年に設立されたゲームアプリ開発企業。

『Hole io』など、シンプルで誰もが手軽にプレイできるハイパーカジュアルゲームのカテゴリーで注目を集め、リリースしたアプリのダウンロード数は累計70億回を数える。

買収にあたって、Voodooの共同創設者でCEOのアレクサンドル・ヤズディさんはコメントを発表。

「チームを結集し、Voodooのノウハウと差別化されたテクノロジーを活用して、BeRealを信頼される象徴的なSNSに拡大できることを非常に嬉しく思っています」と語っている。

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